本日、移動中の車のラジオから、レンコンの穴の数は8つだが、岩国市で栽培されるレンコンは穴の数が一つ多く、9つである(もちろん自然物なのでどちらにも例外はある)と、言っていた。
「へー? そうなんだ? 気にもしてなかった。」と一人感心しました。でも、穴が多いといっても味に関係するんだろうか? 噛み応えが違うんだろうか? たいした違いはないと思うし、切らないと分からないし。外見からは分からない。「まー、どうでもいいか。」と思いながらも気になって調べて見ると、
【どのレンコンにも必ずあるのが穴。穴の数を数えてみると、例外はあるものの、太いのも細いのも、真中に1個、周りに9個か10個あいています。】なんて、書かれたものもありました。ちょっと数が違うじゃないの? どうなってんの?
ハスの華は、どうして仏さまの花として重宝がられるのか? ハス(レンコン)は汚い泥の中にあって、泥に染まらず美しい花をさかす。それが仏様の働きに似ているためだそうです。 そして、レンコンには、茎にも根にも穴が空いている。 穴の数は、周りに九つ中に一つ、大きいのもあれば小さいのもある。これは冬になって葉っぱが枯れて空気がとり込めなくなっても根に空気を貯めにおけば困らないためだと。 そして、その十の穴は、帰命尽十方無碍光如来の十字のことだと、南无阿弥陀仏は六字、お仏壇の右側に掛けてあるのが、この帰命尽十方無碍光如来の10の文字じゃ、蓮根を食べるときには、南无阿弥陀仏、帰命尽十方無碍光如来と言いながら食べるといいという。10あるはずの穴が九つの時がたまたまあったときに、それを指摘すると。 お仏壇の左側には、南无不可思議光如来と書いてあるではないか。数えてみろ、九文字だぞ。これもやっぱり仏様のはたらきじゃなあという。
■れんこんの品種:
●備中(びっちゅう)・・・中国種。根茎の形が整った長楕円形で粉質です。主産地は岡山県で、西日本中心に栽培されます。半促成種です。
●支那(しな)・・・中国種。灰白色で根茎が太く、節の間が長めの大型種です。晩生種で西南日本で多く栽培され、保存もきくので長期間出回ります。
●天王(てんのう)・・・在来種。外皮が白く、身は粘りがあって風味がある促成種です。関東地方で多く栽培されます。
●上総(かずさ)・・・在来種。身が白くて粘質の中生種です。
■れんこんの選び方。
●形がふっくらとして丸く肉厚のもの、節と節の間が長く太くてまっすぐなもの、外皮が淡黄色か淡褐色で傷がなくつやがあるもの。
●切り口は、白くて、穴が小さいものを選びます。穴の周囲に薄青いアクが出ていないものがよい。
●色が白すぎるものは漂白されている可能性あり。
●穴の内側が黒っぽいものは、古いので避けましょう。
●穴に泥が入っているものは、調理の際、洗い流すのに手間取ります。
■れんこんの栄養・効能
●れんこんの主成分は糖質で、でんぷんやムチン質という粘り気の成分が特有の歯ざわりを持たせています。
●ビタミンCが豊富で、みかんの1.5倍、大根の3.7倍に相当する量が含まれています。ビタミンCは熱に弱いのですが、れんこんはでんぷん質が多いために、加熱しても相当量のビタミンCが残ります。また野菜としては珍しくビタミンB12が豊富で、貧血を予防し、肝臓の働きを助けます。
●ミネラルではカリウムや亜鉛、銅、鉄を多く含みます。
●ペクチンなどの食物繊維も多く、便秘解消や高血圧予防などの効果があります。
●中国では茎の部分だけでなく、葉や実や花弁などハスのすべてを薬用に用いています。
●風邪の予防や美肌に・・・れんこんのビタミンCは、100gで1日に必要なビタミンをまかなえます。ビタミンCは疲労回復に効果があり、細胞どうしをつなげるコラーゲンを生成して、血管や粘膜を丈夫にし、肌にはりを与えたり、ウィルスの核酸を破壊して風邪をひきにくくする作用があります。また、最近では、発がん物質を抑制する効果があることもわかっています。タバコやお酒を飲みすぎた後は、ビタミンCが必要なので、れんこんを食べるとよいでしょう。
●貧血予防に・・・れんこんに含まれるビタミンB12は貧血を予防します。またビタミンCや鉄も同じ効果があります。漢方には「古血を散らし、病後の渇きを止め、産後のうっ血を治す」とあります。
●便秘解消、動脈硬化、高血圧に・・・不溶性の食物繊維が多く、腸の働きを活発にして便秘を解消し、大腸がんを予防します。また、コレステロールを下げて血圧を正常にし、動脈硬化や高血圧にも効果があります。
●胃もたれ、胸焼け、滋養強壮に・・・れんこんを切ったときに糸を引くのはムチン質が含まれるためです。ムチンはオクラやさといも、納豆などに含まれる成分ですが、胃壁を保護し、たんぱく質の分解に作用するので、過飲過食時の胃腸の負担を軽くします。その他滋養強壮にも効果があります。また蓮の実は、「蓮肉(れんにく)」「蓮子(れんし)」と呼ばれ、強壮剤として用いられます。肝臓、腎臓、心臓に良いそうです。
●消炎・止血効果・・・れんこんの切り口が黒くなるのはタンニンのためですが、このタンニンの収斂(しゅうれん)作用は、疲れた胃腸に良いとされ、胃・十二指腸潰瘍の下血や喀血に効果があります。
■れんこんの民間療法:
●鼻つまりに・・・れんこんのおろし汁をガーゼや綿に湿らせて鼻孔につめます。これを左右交互に繰り返して行なうと鼻が通るようになります。特に節の部分が効果的です。
●鼻血予防に・・・鼻血が出やすい人は、れんこんのしぼり汁を毎日盃一杯飲むと効き目があるそうです。
●むくみに・・・漢方ではれんこんの節に利尿作用があるとされ、干して保存しておいたものを煎じると、むくみの解消に役立つとされています。
●咳止め、二日酔いに・・・新鮮なれんこんの、特に節の部分をすりおろしてしぼった汁を飲むと、たんを切り、咳止めや二日酔いに効果があるとされています。皮むかずにおろす方が、薬果があるそうです。
●風邪に・・・れんこんのしぼり汁に大根のおろし汁を同量合わせて、熱湯で薄めて飲みます。
●止血効果・・・節の部分を火であぶって炭状にし、1日15gほど飲むと良いそうです。また、葉の部分を煎じて飲むのも同様の効果があるそうです。
●扁桃炎、口内炎に・・・葉を煎じてうがいをすると良いそうです。
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