今年も「はよとうり」がたくさんあります。 はやとうりの事を千成瓜(せんなりうり)とも言いますからね。1本植えて置けば、うじゃうじゃと100個以上生る事もありますよ。
ちょっと見たら、洋ナシのラ・フランスに似ているので、果物と間違える人もいます。てな具合なので、調理方法を知っている人も少ないようです。我が家は、もっぱら味噌漬け(写真は昨年のもの)で食べています。たまに味噌汁の具にするくらいで、他の調理方法はほとんど知りません。そこで、他にもないかと思い調べてみました。
【はやとうり】
熱帯アメリカ原産の多年生つる性草本です。繁殖力旺盛で,日除け,日覆いに利用されることが多く,鹿児島県では全域で作られているようです。
1917年,鹿児島県日置郡の矢神氏がアメリカから持ち帰り試作したのが我が国での栽培の始まりといわれ、鹿児島の「薩摩隼人」にちなみ「はやとうり」と命名されました。
種は秋にできる果実の中に1つだけという変り種。 果実の養分のみで生き続け、中の種を取り出すと死んでしまいます。
果実は、青いのと白いのの2種類゛があります。青色が若干軟らかくて味が良い。外観は凹凸のある洋梨状で、皮の表面にはとげがあり、10月から霜の降りる頃まで出回ります。
うまく育てると、苗1本から100個以上も収穫できるので、「センナリウリ」とも呼ばれています。秋に開花し結実します。西洋なしを思わせる外観ですが,果肉はよくしまり,漬物が一般的調理方法で多いです。漬け物のほか酢の物,油炒めなどで食でる事ができます。
◇調理方法◇
なんと言っても、浅漬けのシャキシャキ感が一番よろしいようです。
小さく若い実はそのまま、大きいのは皮を剥いて、適当な大きさに切って、塩漬け、味噌漬け、ヌカ漬け、粕漬けができます。我が家では、味噌漬けをしています。
アクが強いときは、切ったあと塩もみした後、水洗いします。
☆はやとうりとツナの煮物 (4人分)
・はやとうり…… 2~3個(500g)
・油揚げ…… 1枚(40g)
・ツナ…… 小1缶(80g)
・酒…… 大さじ1(15g)
・みりん…… 大さじ1(15g)
・醤油…… 小さじ1 (5g)
・塩…… 小さじ1/2
・水…… カップ1
・水溶き片栗粉 適量
(1) はやとうりは皮を付けて、細いところは1cm幅の輪切りに、他は縦半分にしてから種を取って同じ大きさに切ります。
(2) 油揚げは熱湯でさっと油抜きし、1cm幅に食べやすく切ります。
(3) 鍋に(1)、(2)とツナ(汁ごと)を入れ、酒、みりん、醤油、塩、水を合わせて入れた後、落とし蓋だけをします。
(4) 強火にかけ、沸騰したら弱火でゆっくり煮ます。
(5) 途中で2~3度鍋返しをして味をなじませ、煮汁が大さじ2ほどになったら水溶き片栗粉で薄くとろみをつけて食べやすくします。
※きゅうりに似た味ではあるもののクセがないので、粕漬・みそ漬・酢の物・煮物・炒め物・きんぴら・みそ汁など、用途は広いようです。皮は食べられますが、特にとげが出たものは固いのでむく様にしてた方がいいですよ。
昔の田舎のお茶うけと言えば、漬物でしたよね?
おばあさんたちが、お茶といっしょにぽりぽり食べていた記憶があります。
わたしはご飯に乗せて食べていました。
食べたことありますか。
たぶん味噌漬けと思いますよ。酒の肴にもなりますが、あったかご飯と一緒に食べるとおいしいですよ。