

ハッカ(和種薄荷)はミントの一種なんですが、ペパーミントやスペアミントなどの洋種薄荷に比べて、精油に含まれるメントールの量が多いようです。刈り取ったハッカを乾燥させてから蒸留すると、薄荷油と薄荷脳(結晶)が生成されます。殺菌作用などメントール成分のさまざまな効用から、薬品や食品、化粧品など幅広い用途で利用されました。
かつては世界のハッカ生産量の7割を日本が占めていた生産量世界一の時代もあったようです。岡山県や北海道の農業試験場で、あかまる、ほくと、さんび、しゅうび など多数の品種が育成されたそうです。しかし、その後は合成薄荷脳の開発や海外産の進出もあり、ハッカ栽培は希少となってしまいました。
ハッカは、宿根性なので地下茎で増殖します。地下茎を植え付けると春に芽を出し、秋まで育てて収穫します。 つぼみができてから開花までの間に刈り取り、1週間から2週間ほど乾燥させた後に蒸留します。(NPO法人オホーツク文化協会発行の『北見の薄荷入門』に、鍋など身近なもので自作できる蒸留装置が紹介されています。) また、ハーブティーとして簡単に楽しめますよ。

岡山薄荷苗は「ひとりぼっちの塩飽農園」で取り扱っていますので、岡山薄荷を楽しみたい人はインターネットで「ひとりぼっちの塩飽農園」を検索してみて下さい。
◇分類:シソ科ハッカ属
◇原産地:ミントの多くは地中海沿岸。ハッカは、日本をはじめ朝鮮半島、中国、シベリアに自生。容易に種間交雑が起こるために多くの雑種が存在する。
◇香り・栄養成分など:含まれる精油成分によって異なり、甘い香りのスペアミント、清涼感を感じるペパーミント、リンゴの香りがするアップルミントなど。日本に古くからあるハッカはメントール量が多い。
◇食べ方・利用法:ハーブティーや料理などの香りづけに。ハッカは、精油を抽出して作られた薄荷油、薄荷脳が薬品、食品などに利用されてきました。

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