8月が終わり戦後70年の時を越えて
昭和の生活の思い出を書いてみました
高くテレビのアンテナが家の屋根に上がった
学校からか帰ると父ちゃんが電気屋さんと一緒にアンテナを取り付けていた
そのしばらく前、アンテナの取り付け位置を探るため屋根に上って
父ちゃんが落っこちたと言う。
トタン屋根を踏み抜いて地べたまで・・・「テレビがくるんだってさ」兄姉と喜んでいた
そんな矢先父ちゃんの怪我でしばらくお預けなった
そして屋根が直らないまま台風が来た。
父ちゃんの足も治っていない
踏み抜いたトタン屋根は台風と大雨あおられて音を立てうめいていた
雨漏りがあっち、こっちと滴れて部屋の片隅で寝たのを覚えている
その後あしの良くなた父ちゃんが一日、一日と屋根を修理している
はしごをを登って覗き込むと継ぎ接ぎだらけのトタン板を叩いていた
「父ちゃんくさいね」・・「なんかくさいよー」
「そっから上がんじゃないよ、乾いてねぃから」と言った??
缶カンにある黒いペンキが臭かった
そう言えば雨漏りが始まると屋根に登ってこのペンキを塗っていた
ぼろ切れをトタン同士の切れ目に貼り、上から何度もペンキを塗り補強していた
と・・・少し大きくなってから分かった
トタン屋根の補強に黒い臭いペンキは「コールタール」だった
丈夫になった屋根にアンテナが上がってテレビが来た
それは・それはうれしかった~~
そして店の前にこんな張り紙がでた
そば屋の座敷に上がるにも、下駄だ靴だサンダルがチラバって
入る隙間もない
お客もちろん近所のおじさん、おばさん遊び仲間の友達も
内ら兄姉より先にテレビの前を陣取っていた
どいてよ・・と言っても皆が許していた・・遠慮は無かった
楽しかった
昭和にはそんな時代がありました~~
長々お読み頂きましてありがとうございます
(アンテナ写真は エルスケン写真集より)