さよなら ピアノ

子供の頃のピアノ
アップライトピアノを知り合いにあげた
思いっきり古いものだけど
修理無しで弾ける　
音　落ちもなく調子いい
当然調律は必要だけど

いろんな思い出が山ほどある
発表会にも何度か出た
泣きながら練習したことも数え切れないくらい
中学以降は弾きもせず
単なる棚になってた

ギターに持ち替えたこともあって
鍵盤に向かうことはほとんどなく
何度かラインを確かめるためだけで
ほとんど弾かなかった

それでもあげることを決めたときは
思い出を捨てる感覚でどうも気分がすすまなかった



母親と4歳の女の子が一緒に引きとりに来た
すごく嬉しそうな顔をしてピアノを見てた
見てるとなんだか子供の頃思い出した

この娘のあどけない顔見てると
弾かないままなら弾きたい人に譲るのがいいかも
そんな気になった


頑張って練習するんやで
また新しい思いで刻んでやってよ

The other side of wall

僕の生きてる価値はどこにあるのか

つじつま合わせるような生き方

そこには無意味な時間が横たわってる

冷酷に時は流れ進んでいく



閉ざされた壁を蹴破って行かなければ

新しい何かが待ってるはず

最初の一歩は竦むだろうけど

大事なことは前を見据えること

深い想いを胸に秘めて

勇気に変えて

光に腕を広げてみようか