hitorigoto 2

  笑顔までの距離

とあるカフェの光景

2012-01-18 22:35:41 | hitorigoto
別に何をするでもないが

いつものカフェのドアを開ける

決まった席があるわけでもないけど

ほぼ同じ席を選ぶ

空いてないと少々残念にも感じる


いつものように窓から木漏れ日が差し込む席で

コーヒーを飲みながら 風景に目を細める

なんとなく絵になってるんじゃないかな

なんてなんとなく思っていた


その期間もかなり長くなってくると

それも薄れてきた

自分で思うなかで目いっぱいのお洒落をして

いつもの席に座る

だけど気合の入ってる分だけ 足早に流れる雲のような虚しさを感じる

なんだかこの店の絵の一部分になりにきてるようなものだ


店を一瞥する

いつもの何人かの女性もいる

たとえば反対側の窓際の人

パットを見ているが たまに外す視線がこっちの窓を見ている

窓なのかは不確定だけど・・・

オレと眼差しとぶつかって 彼女は視線をそらした

何度か見かけたことがる

いつもの席でひそやかに座ってる

けど何度か視線が合うのは気づいてる


コーヒーに手を伸ばす

多分 あらかたお膳立ては整っている

プレリュードは奏でられたが 肝心のストーリーが始まらない

彼女を楽しませるだけなのが目いっぱいとはなあ

深い溜息とともにガックリ気分を吐き出した


















  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする