hitorigoto 2

  笑顔までの距離

風の色 9

2011-04-13 09:35:26 | 風の色
「なんとかならんのか。」
佐藤が言った。

「クソが~ 石頭ばっかかよ。」
霊柩車にもたれかかって牧野。

「なんだか話が噛み合ってないぞ」
へたり込んでオレ。

「なにか勘違いしてるみたいね」
タイトなデニムで脚を隠してもったいないサリー。


今タイミングが悪く 選挙戦前のピリピリした空気からか。
しかし何か違う。いくらなんでも ぶん殴られそうな勢い。

K-1みたいなゴツイのがSP
まるで寺にある金剛力士像のようだ
一発殴られると首が取れそうな腕だ

おそらく対立候補とのいざこざの中に飛び込んだようだ
選挙くらいでこんなこと起こるのが考えくいのだが・・・


「ジュニアにさえ説明できればすんなり事は進むのに・・・」

「誰も寄せ付けない、問答無用な状態だよな。」

「何か近づく方法ないかな。」

「・・・」

「何かに化けるか。」

「でも面割れてしまったしなあ、すぐばれるだろ。」

「金剛力士さえなんとかできればなあ。」

「あれ何? なんだかやばい雰囲気。」

「あれは対立候補のメンバーだな。」


かなり荒れてる、怒号と手荒い挨拶、ガラスの割れる音、何の事務所だか分らない。

こんなことになる選挙って一体何なんだ。

だけどこんなファイトは日常茶飯事、海外では結構あるらしい。

時期をずらした方が良さそうだ。















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