循環無端~cycle endless~

土を耕し野菜を栽培する。栽培した野菜を発酵作用等で加工し、食す生活を夢見ています。

短歌 / 初冬

2016年12月15日 16時30分28秒 | ETUDE
・日々理想ただ重ねてもバベルの塔生み出す力挑める勇気

・雪道に点々続く足跡の子猫の思い誰ぞ思うやら

・安らかにみまかりし人跡継ぎの子に引継ぎを済ませ逝きおり

・灰色の雪ひらひらと肩に降り髪眉耳を覆いつくせり

・午後五時に陽は遁走し暗闇を照らしておるは白き雪なり

・凍てつけば静かに歩くわれの靴うるさきほどにきゅっきゅと鳴りぬ

・初冬なり大川からの沢登りつがいのイワナ小壺に住み着く

・この年は庭木の囲いせぬままに雪の降り来て先延ばし居り

・ザーザーと屋根雪流る音のして我の睡魔も流し去りゆき

「循環無端」について

2016年12月15日 07時54分28秒 | 徒然なるままに(日記)
「循環無端」

 人間が大地自然に働きかけ、土壌を豊かにし、ここに種をまく。
土壌が豊かであれば、作物は大地に深く根を下ろし、立派に開花し結実する。
それらの果実を収穫することによって、土を豊かに育んだ人間は報いられ、
これを繰り返し実行していくとき、作れば作るほどに土は良くなり、作物もまたよくなる。
ここに良き循環が生じ、行き詰まることのない創造的活動が展開するのである。

 循環すなわち、巡り巡って端無し。無限に行き詰まることはない。
物事は、現象として自と他、主と客というように相対である。
循環無端とは、現象的には相対立する二つのものが、相互に循環し交流する。
いわば、自他の相対を超えたところに、創造的世界が開けてくることを教えている。

人種間の対立による戦争、人口の爆発的増加、物質文明の弊害の集積、
人間の無知とエゴイズムによる自然破壊。
生存か破滅か、人類は今、その分岐点に立っている。
本書、闘戦経が叫ぶ万有一元論、つまり循環無端の哲理こそ、
人類を破滅から救う純日本の根本思想である。