循環無端~cycle endless~

土を耕し野菜を栽培する。栽培した野菜を発酵作用等で加工し、食す生活を夢見ています。

国指定文化財「瑞楽苑」

2017年06月22日 06時54分16秒 | 徒然なるままに(日記)
6月22日(木)雨

 ようやく乾燥中の津軽にも恵みの雨が降った。
 そして昨日の葬式で納骨も終えた。

 

 
 「瑞楽園」は、大石武学流枯山水庭園で、津軽藩政時代に高杉組の大庄屋を代々つとめていた対馬家の書院庭園として造られたものです。
明治時代の庭師で、武学流の造園では第一人者といわれた高橋亭山が15年の歳月をかけて造った庭を、昭和に入ってから亭山の門人が増改築して完成させました。
築山を築き、巨石を組み、枯滝や枯池を配して石橋を架けるなど、当地方に伝わる武学流庭園の造庭技法がよく残されている庭園です。庭内には江戸時代後期のかや葺農家住宅も残っており、現在は国指定の名勝となっています。

 對馬家は津軽藩の高杉組の大庄屋を代々務めていたと上記に書かれているが、まさにそういう雰囲気のある地域である。

 弘前への移住が決まって初めて訪れたのが、この瑞楽苑と当時この筋向いの実家を訪問した記憶がある。Mさんはまだ高校生だった。
実家の墓所はこの瑞楽苑境内を通って裏手にあった。

 皆で墓所の周りにたたずみ、お経を聴きながら線香を手向けて最後のお別れをした。

 静かで景観に優れた農村風景を見下ろすこの墓所にこれから静かに永眠するMさん。40数年前に分かれた父との再会が待っているのだろう。

 ・桜桃の実れる墓所で別れゆく