神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

サヨナラが言えなかった・・・

2018-03-23 20:40:22 | 私&独り言
昔話

その人は「自分は 山で死ぬ」そんな馬鹿な事言ってた


ある冬の終わり

春がそこまで来てたのに

「山へ行って来る」

まだ10代の終わりだよ


馬鹿だよね帰ると言ってたその日の夜

友達から電話

「雪崩が起こって・・」

その友達はそれ以上話せなくて

泣き声聞くの嫌で

受話器置いた


そのまま顔見る事なく

自然消滅させた

ズルいよ


私・その時にその人にサヨナラの手紙書いた

[ 逢いたい気持ちが強ければ 、心で逢える、そう想い続けた、でも居ないのは現実、いつ笑えるの大切な・・と、逢えないだから雨を待つ、泣くのは嫌で空に願う、涙一緒に連れてってそう願い雨を待つ、言葉も一緒に流して待たなくていいように、そう言えばサヨナラまだ言ってないねバイバイ ]


本当に随分な薄情者ですね

・・・ずるいよ


まだ雨は降らない

涙は今も封印したまま

いつの間にか忘れていた


やはり人間って時と共に

忘れたい思いは


自然消滅


あなたは本当に

生きていたのですか?


春になり遺体は見つかり

葬儀が有ると

風に乗ってささやきが聞こえた


でもその人の母より

あなたには来てほしくないと連絡が来た


理由は・・・・・

「ゴメンねあの子を思いだすから」


「あなたの中に、あの子が見えるような気がするから、ゴメンね」


結局サヨナラは何処かに消えた


・・・・・・・・・〆