朝からレンタカー屋に向かっていた。
バスで行ってしまうとリフトが止まるまでスキー場に居ないとならない、
正直コース的にも
雪の少なさ的にも
七飯に行って一日居られるとは思っていなかった。
いいところ半日だろうなって思っていた。
なので残りの半日を有効に使いたいがために
レンタカーを借りることにしたんだ。
ただ大手で頼むとそれなりに高いのでニコニコレンタカーで借りた。
駅前に営業所がないとかワンウェイがないとか
不便なところはあるにはあるんだけど
それの代わりの安さはある。
で、
車を借りた俺は
七飯に向かった。
随分長いことかかった。
函館七飯スノーパークにたどり着くまで
このスキー場の存在はだいぶ前から知っていた。
このグループのスキー場もかなり制覇していて
残っているのはココが最後か、あと一つかくらいだと思う。
ただ、昔のプリンスのスキー場を買い取ってやっているところが多いので
早期の段階でプリンスが手放したということは
それなりに難ありなところなわけで
やっぱりこの地はほとんど雪が降らないというところが
問題なのかもしれない。
北海道では珍しく人工降雪機が入っているので
営業は出来ているが
天然は少ないみたいだ。
で、着いて早速早割をチケット交換して
リフト券を受け取ったら
あまり深く考えないでゴンドラへ
ガラガラなのに相席にしてきたよ、
スキーヤーの人
地元の人みたいで
上に着くまで少し話したが
楽しい会話もこれが最後になった。
俺の世界が一変したのは一本目
開いたばかりのとどまつコースって言うのに入って
下ガリの上パウみたいな雪面
楽ではないが乗れなくはない感じだった。
その後
動いていないとは聞いていたが
ほぼ道に迷ったというか
流れ的にリフト乗り場の方へ流れてしまい
動いていないリフトの前まで来た。
その時事件発生
下が完全なアイスだった。
恐らく一度もピステンかかっていない。
本物の氷
中途半端に乗っていた俺は転んで右手を着いた。
その瞬間に嫌な感触
なってはいけないものになったのを悟った。
とにかくそこから脱出するべく
ワンフットで下って行ったが
もうその時点で終了なのは解っていた。
折れている、完全に
右手の指が自分の意思で動かない。
まだ一本目
下までも降りてない。
この先二日あるのに
目の前真っ暗だった。
とにかく下まで降りてくるのがやっとだった。
板を外して車へ戻る。
放心状態だった、
どうにもならん。
動かない事実として骨折しているのは確かだろう。
落ち着くまでに30分くらいは要したか
車でただじっとしていた。
とにかくこの場を今日をどうするか?を考えないと
と思って
アホな俺はまだ乗れるんじゃねーかって思って
リフトに向かった。
どうせ折れてこの先乗れなくなるなら
最後にこの日だけでも滑れるだけ滑って帰ろうと考えた。
しかし、
折れているのが分かっていると
まるで攻めて乗ることは出来ない。
そうなると全然乗っていても面白くなかった。
最後は再びゴンドラにも乗ったが
全コースは滑ることなく終了した。
なんとなく心残りがある感じで帰る形に