
5月の歌 ジャック・プレヴェール
ろばと王様と僕
僕らは明日にも死ぬかもしれない
ろばは飢えていて
王様は退屈していて
そして僕は恋をしている
日々の石盤の上に
白墨の指が
僕らの名前を描く
そしてポプラを吹き抜ける風が
僕らの名前を呼ぶ
ろば、王様、人間、と
黒いぼろぎれの日ざしが
僕らの名前をもはやぬぐい消してしまった
牧場の冷たい水
砂時計の砂
赤いバラの木のバラ
遠回りの道
ろばと王様と僕
僕らは明日にも死ぬかもしれない
ろばは飢えていて
王様は退屈していて
僕は恋をしている
5月に
人生は一つのさくらんぼ
死はその種
愛はさくらんぼの木
「histoire」より
ろばと王様と僕
僕らは明日にも死ぬかもしれない
ろばは飢えていて
王様は退屈していて
そして僕は恋をしている
日々の石盤の上に
白墨の指が
僕らの名前を描く
そしてポプラを吹き抜ける風が
僕らの名前を呼ぶ
ろば、王様、人間、と
黒いぼろぎれの日ざしが
僕らの名前をもはやぬぐい消してしまった
牧場の冷たい水
砂時計の砂
赤いバラの木のバラ
遠回りの道
ろばと王様と僕
僕らは明日にも死ぬかもしれない
ろばは飢えていて
王様は退屈していて
僕は恋をしている
5月に
人生は一つのさくらんぼ
死はその種
愛はさくらんぼの木
「histoire」より