《無心》
渓流でのアマゴ(アメノウオ)釣り
※和歌山県では、"コサメ"とも呼びます、雨の日によく釣れることから
釣れた瞬間、手元の感触でもって
魚がどんなサイズか分かります。
その感触、竿の重みで
サイズの良いのや大物だと直感分すれば
「ああしょうか、こうしようか」なんて取込みに慎重になり
瞬間どうして安全にキャッチするか迷います、躊躇したりします。
心を止めて(止心=居着き)一瞬でも考えてしまったら
バラシの原因となったりします。
つまり
アマゴの姿が見えなくても慌てず
竿の調子に合わせて何も考えずに
瞬時にこちらの技が出せれば
「ゲット、キャッチ」できます。
これが「無心の技=引き抜きの取込」です。
経験を積めば誰でも
上手く取り込もうと思わず
バラスことも臆せず
アマゴの動きに臨機応変に応じて
「引き抜きの取込」"技"が出せるのですが
人間、その大事な刹那に
あれこれ考えたり、迷ったりするものです。(欲がでます)
そこで心が止まり
余計な力、テンションが竿にかかってラインが切れてしまい
バラ(魚に逃げられる=負け)してしまいます。
武道でも釣りでもですが
居つきは一大テーマです。