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郡山市長のブログ その2

2011-03-24 21:51:14 | Weblog



原発事故収束に向けての基本的な考え


郡山市長の原です。


東京都水道局の浄水場からも基準値を上回る放射性ヨウ素が検出されたとの報道があり、首都圏にも原発事故の影響が出はじめております。一刻も早い事態の収束が迫られておりますが、今回は、東京電力福島第一原子力発電所事故の収束に向けた考え方についてです。





事故の対応について、国は、3月20日午後の官房長官記者会見で、「今は(廃炉の)手順を踏むよりも、今の事態を収束させることに全力を挙げる」と発言しておりましたが、私は、「廃炉手続きと事態の収束を同時並行に実施すべき」と考えます。





まず、多くの方は、「水をかければ安全だと考えている。」のではないかと思われます。現在の放水活動(真水から海水を原発にかける方法へ変更)は、あくまで、「対処療法」にすぎません。現在も「ザル」に水を注いでいる状態かもしれません。


しかも、再び余震や津波で放水が継続して実施できなくなる事態も想定され、そうした場合は、「炉心溶融」の可能性もあります。


現在、国が行っている対策は、現在の安定した状況が続くとの想定のもとで行っておりますが、ここは、早急に、原発事故を経験している米国の協力を得て、米国と共に、「ホウ酸」を活用し、コンクリート化を進めるための準備を実施すべきであります。それも、時間がかかるので早急に準備を行う必要があると思います。





 そして、対応の基本は、「将来ある子ども達の安全安心と国土の保全最優先に行うべき」いうことであります。


戦後、わが国がこれまで復興できたのは、国家・国民が健康であったからこそ成し得たものであります。今後、新たな爆発がないと誰が保証できるのか。万が一、新たな爆発が起こり、放射能汚染が広がった場合は、農産物の補償どころの話ではなくなります。そして、日本国土の1/4から1/3は、数十年間廃虚となってしまいます。将来のためには、経済産業の発展より、国土の保全を図り、復興の担い手となる「子ども達」の安全をまず確保する必要があります。そのためにも、早急に海水による安定化の努力と廃炉に向けた作業を進める必要があります。





 さらに、「大気汚染・水質の状況を明らかにすべき」ということです。


国及び東京電力は、今回の爆発事故に起因して発生した大気汚染や水質汚染の状況などの情報を、我々に対して、適時的確に公開すべきです。





最後に、「補償」についてですが、国と東京電力が責任を持って大気の汚染に伴う食物への影響についての農産物の補償を行うのは当たり前であり、大気が汚染された地域においては、放射能と放射線のダブルで影響が出始めております。


こうしたことから、国と東京電力においては、その責任において、しっかりとした対応と健康被害に対する補償を実施するように求めるものであります。


郡山市長のブログ その1

2011-03-24 21:45:33 | Weblog

廃炉を前提とした対応を


郡山市長の原です。




東京電力福島第一原子力発電所の事故への対応について、去る3月19日に行った私の記者会見の内容を掲載しますので、ご覧いただき、ご意見をいただきたと思います。




記者会見内容(3月19日)

 今回の災害にあたりましては、全国各地から温かいご支援をいただき、心から感謝と御礼を申し上げます。




郡山市民の避難状況につきましては、懸命な復旧活動の結果、当初の約1万人から約3千人に減少をしております。



しかし、原発の事故に伴い、県内各地からの本市への避難者数は、5,000人以上となっており、避難されてきた方々は、大変不便をしております。


特に、病気の方々に対しましても、本市の医療関係機関に懸命な対応をしていただいておりますが、医療品等に不足が生じつつある状況にあります。



大震災発生以来、私は、職員はじめ関係者の方々と市民の安全・安心の確保のため、全身全霊を持って対応してまいりました。






 原発事故に関しましては、今日まで、国と東京電力の事故に対する対応のあり方について正確に情報を把握することができませんでしたが、本日の新聞報道を見て大変驚きました。




 国と東京電力は、郡山市民、福島県民の命を第一とし、原発「廃炉」を前提に対応しているものと考えておりましたが、国・東京電力は、今後の産業・経済を優先し、「廃炉」を前提としたアメリカ合衆国からの支援を断ったことは、言語道断であります。






私は、郡山市民を代表して、さらには、福島県民として、今回の原発事故には、「廃炉」を前提として対応することとし、スリーマイル島の原発事故を経験しているアメリカ合衆国からの支援を早急に受け入れ、一刻も早く原発事故の沈静化を図るよう国及び東京電力に対し、強く要望すると同時に、この件に関し、海江田経済産業大臣に直接電話で要請いたしました。





 また、佐藤県知事、佐藤県議会議長及び渡辺いわき市長などと電話連絡をとり、市民あげて、さらには県民の方々と一緒に国と東京電力に強く訴えたいと思います。






 お集まりの報道機関の皆さまにおかれましては、この趣旨をご理解いただき


全国民の皆さまに、さらには、全世界の皆さまにこのメッセージを報道していただきますようよろしくお願いいたします。



がんばれ福島!! アイマキ

池田香代子さんのブログ

2011-03-24 00:20:37 | Weblog
ツイッターでフォローさせていただいているドイツ文学翻訳家・口承文芸研究家の
池田香代子さんのブログを転載させていただきました。



きれいな空気と土と水


フランスのテレビニュースが、反原発デモを紹介していました。在仏日本人の方がたでしょうか、「NO MORE FUKUSHIMA」と書かれたプラカードを持っていました。私は、「NO MORE TODEN」のほうがいいな、と思いました。東電の原発事故が起こるまで、福島は「うつくしま」を頭につけて「うつくしま ふくしま」とたおやかに誇らしく呼びかけていたのに、その福島に「NO MORE」がつくなんて、つらいのです。

ドネラ・メドウズは、世界が現状のまま経済成長を続けることにいち早く警鐘を鳴らした『成長の限界』(1972年)の共著者です。「人口はかけ算で増えるけれど、食料は年1回の足し算でしか増えない」という表現が有名です。ドネラさんは、持続可能研究所をつくって研究を続けるとともに、新聞などにわかりやすいエッセイを寄稿して、社会のあたらしいあり方を提案しました。そのひとつが、911のあとに世界、とくに日本で広まった「100人村メール」の元になった「村の現状報告」です。ドネラさんの、シンプルで静けさをたたえたエッセイは、残念ながら未訳ですが、私たちがこれからの暮らしや社会を考えるための示唆に富んでいます。そのなかの、とくに心を動かされたひとつを、私は『世界がもし100人の村だったら 子ども篇』のしめくくりに引用しました。貧しい人がしあわせになる条件なのですが、私はもっと普遍的だと思います。私もこの5つがあればしあわせです。

「ドネラ・メドウズは言いました。
貧しい人びとがしあわせになるためには
金持ちになる必要はない、
5つのことが満たされればいい、と。
1つめは、きれいな空気と土と水
2つめは、災害や戦争のために
ふるさとを離れなくてすむこと
3つめは、予防をふくむ基礎的な医療をうけられること
4つめは、基礎的な教育をうけられること
そして5つめは、伝統文化に誇りをもち、
それらを楽しむことができること。

この5つがあるところでは、そのまん中に
子どもたちの笑い声があふれているはずです。
もちろん、大人たちの笑顔も。」

先日、講演のなかでこのくだりを紹介したのですが、動揺で声が詰まってしまいました。地震と津波と、そして原発事故のために命を失った2万有余の方がた、そしてかろうじて命をとりとめても、一瞬のうちにこれら5つをすべてを奪われた何十万人もの方がたが、食べるものも、着るものも、暖をとるすべすらも失ったまま、悲痛のどん底におられることが胸に迫ったからです。こんなことが、今の今、このくにで起こっているとは。最初の4つもさることながら、5つ目の伝統文化もこれで途絶えてしまうものも多いでしょう。津々浦々に伝えられてきたお祭りや歌や昔話、なかでも言葉、とくに10数段階もの敬語をそなえた、あの繊細で表現力豊かな気仙語は、今後、伝承されていくのでしょうか。きっとそうであってほしいと、心から願います。

地震と津波は、防災という面ですこしは人災の面もあったかもしれませんが、ほとんどすべてが人知の及ばない天災です。でも原発事故は、私たちのしあわせの第一条件であるきれいな空気と土と水、福島にふんだんに恵まれていたきれいな空気と土と水を奪った原発事故は、原発をつくることにしたのが人間である以上、完全な人災です。人災は、言うまでもなく、本来あってはならないものです。戦争とならんで、原発はこうした天変地異に耐え得ないものである以上、人間の世界にあってはならないものだと、私は強く思います。

講演は名古屋で開かれたのですが、募金を呼びかけたら、5万円ほどが集まりました。学校関係の主催でしたので、主催者さんは、つながりのある東北の学校か日赤に送る、とおっしゃっていました。