音信

小池純代の手帖から

日々の微々 230228

2023-02-28 | 歌帖
  230228


    或る日の二月


 〈いまここ〉が〈どこにもない〉へすみやかにうつりうつろふきさらぎの月


 此処にありしあれは雪とも灯りともあかるくつめたき如月の頃


 如月のかをり良かりき二日三日足らぬ暦の余白のかをり








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