音信

小池純代の手帖から

日々の微々 250207

2025-02-07 | 歌帖

     寒冷口語歌〈新かな表記〉


 怖ろしいものは氷で思いきり固めてやってきれいに遺した


 なんだろう氷のなかで燃える火がなにも溶かさず燃えつづけてる


 ありったけの明かりを点けてなにごとか待ってる人が一家にひとり


 ひな壇の右や左のお大臣みずから首をはずしはじめる


 チョコレート凍るパイナップル凍るグリコのあいつ走って逃げる










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