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読書の森

筒井康隆『霊長類 南へ』

先日は歳のせいで(?)頭が弱り、あらぬ事を口走ってしまい、お騒がせ致しました。
申し訳ございません。

本日改めて、『霊長類南へ』についてblog upします。
オスカーワイルドの作品については後日書く事にします。


筒井康隆先生はコアなファンをかなり持っている作家です。
学生時代の検査で、知能指数が極端に高かったと言うのは伝説的に有名でございます。

しかし、その作品の殆どはドタバタSFで、普通の常識的に見ると、「ちょっと(敬遠)」と言う感じです。

1960年代に上梓された『霊長類南へ』、若い頃読んだ私は思わず目を背けた程、アクの強すぎるドタバタです。
むやみやたらに人が死んで、しかも死に方がひどい。
「いくら何でもここまで書かなくても」と当時の読者も思ったのではないでしょうか。今残る在庫も少なめです。

しかし、今この時代、そこに描かれた恐怖感が物凄くリアルに感じて古本を入手しました。


ストーリーは、
ひょんな事から切れてしまった某国の指導者、間違えて核の作動ボタンを次々に押してしまった事から始まった。
敵国の首脳も慌てて「そっちがやるならこっちから」とばかり、核戦争が始まった。

この核爆弾の規模は地球人類が十二分に全滅する量だった!
その情報が世界各地に流れた時、階層を問わずパニック状態が人々を襲う。
もう他人の命など構ってられない。
我先に逃げ出す。

北半球で起こった、核爆発なので、全ての霊長類が南へ逃げていく訳ですね。

ところどころで挟まれた残酷無慈悲なエピソード、最初に読んだ時は荒唐無稽と感じたが、今はうすら寒いものがあります。

現実にこんな事にならぬように、プーチン様さま(こう言う時だけ様付け)宜しくお願いします。


話は現実に戻り、今安い食材を前より多めに仕入れて食事作りをしてます。

病気にならぬよう、おまじないで(?)チューブのニンニクをかなり使った豚肉(冷凍保存)の生姜焼き風であります。
付け合わせのシソは自家製だともっと安上がり。じゃがいもは電子レンジでチンするだけです。

あまり手間暇かけず美味しく出来ます(自己満足)❣️





読んでいただき心から感謝いたします。

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