見出し画像

読書の森

地面師って何?

去年、『地面師たち』というドラマを配信してました。高額の土地を騙し取り売り捌く、高度な(?)詐欺グループのお話です。

しかし事実は小説よりも奇なりでございます。

なんと、山手線の五反田駅から歩いて3分の土地、古〜い旅館のあった600坪の土地が、所有者に断りなしに丸ごと詐欺師に騙し取られて、5億5000万円(°▽°)で売却されたという、事実があるのです。


事件は2017年に起きました。来たる東京オリンピックで土地値上がりが期待出来る頃ですわね。

一見お上品な老女は(実は雇われアルバイト)、「五反田で代々続けた旅館業が歳の為やっていけない。ついては広大な所有地を売る決心をした!」と正規の不動産会社に仲介を頼みにきました。
必要書類を揃えさせると老女の所有地である事は確か(みたい)。

そこで買い取ったところが、大手不動産会社の積水ハウスだった。
普通、騙される筈がない、と思いますよね。

時代は、戦後のドサクサで書類喪失して、登記や所有者の分からなくなった不動産じゃないのだし、必要な実印及び不動産登記証明は揃ってますし話の筋が通ってるので信用しちゃった。

ところが、、、婆様は売った途端に姿を消して背後で糸引いてた詐欺グループも消えちゃった(老女の付き添いでついてきた一見上品な紳士たちですよ)。

そして必要書類や実印は巧妙に偽造されたものだった。
本物の旅館の跡継ぎは親類や近隣との付き合いが薄く(何せ凄い一等地の地主なので警戒心が強かったのかも知れません)、亡くなっていたのを本来の相続人が全く知らなかったのです。

そこで起きたなりすまし事件です。

結果、どうなったか?
詳しい事は存じませんが、大手企業が約6億円丸損だったのは確かです。



上の写真は昔のシンガポールです。この写真を観ても多国籍の国と分かりますね。ただし、非常に治安の良い国でした。
恐ろしく罰則が厳しいという事です。取り締まりの厳しさでは世界一だそうですよ。
国民の自由よりも国家の安泰が第一。観光にはとても良いけど、住みづらい感じを受けます。

自由が許され(とても良いんだけど)、今のところ他国人が土地を購入し易い日本で、土地持ちの高齢者が気をつけたい手口をピックアップしてみました。

大きな家に住みづらくなった高齢者を狙って、マンションへ移転を勧める詐欺師もいるそうです。
そこで他の市町村に引っ越し届けをした場合、本来の所有地で登録した実印及び住民票は全く無効となりますね。
そこで偽の実印や住民票を作れて詐欺師の思うツボになるとか。

勿論、殆どの不動産屋さんは詐欺師ではありません。
ただし、騙されてからじゃ遅い!
という事です。


本日は寒さが厳しく、暖房を兼ねておでんを煮ました。狭いダイニングキッチンはこれが効きます(負け惜しみです)。

今じゃ騙される心配もない私ですが、いくら何でも(他人の話でも)悔しいじゃないの、とblogを作った次第です。

追記:
非常に申し訳ないですが、セキュリティ上止むを得ず操作した点があります。私もネット弱者でしてご迷惑をかけてすみません。


読んでいただき心から感謝いたします。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「エッセイ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事