「究極は金儲けが目標みたいな世の中でしょ。つまんない気がするのよ。
オリンピックって夢があるじゃない。それもピュアな夢。目標に向かって一丸になって頑張るって素敵だと思う。
ただ、エモーショナルな盛り上げだけを狙わずに、今みたいにモノが豊かでない時代、東京オリンピックを成功させる為にどんな準備があったか、その方法はどう言う効果をあげたか、それを知りたいの。
1964年東京オリンピックは大成功に終わって、その後日本が飛躍的に伸びていったのでしょう!
私達が未来へ夢を持ち続ける為にこの調査はとても意義があることだわ」
キラキラ目が輝いて、頬をピンク色に染めて一生懸命喋ってる希は本当に可愛い、と望は思った。
彼女の主張はいかにも正論だが、彼は今の世の中を冷めた目で見ていた。
要するに、目の前の可愛い子と一緒になって、そこそこいいところに就職して、世間的に成功した人間になりゃ良いと彼は考えていただけである。
「つまんない。望ってそんな男だったの!見損なっちゃったよ」
などと希に言われそうで、本心は絶対に明かしていないが。
希は自己主張が強くて、言い負かすのが好きで憎らしいと思うけど、今の望にとって世界中で一番好きな女子である。
「そうだな。東京オリンピックだったらネットで正確な情報は検索出来るし、図書館で写真の資料を借りて了解得てコピーすれば良いね。それを自分たちで分析して論文をまとめてみようか?」
「それだけじゃないの!」
希はにっこり笑う。
「何だよ?」
「家のばあちゃんよ。ばあちゃんの実体験を論文の中で効果的に使うのよ❗️
希は自己主張が強くて、言い負かすのが好きで憎らしいと思うけど、今の望にとって世界中で一番好きな女子である。
「そうだな。東京オリンピックだったらネットで正確な情報は検索出来るし、図書館で写真の資料を借りて了解得てコピーすれば良いね。それを自分たちで分析して論文をまとめてみようか?」
「それだけじゃないの!」
希はにっこり笑う。
「何だよ?」
「家のばあちゃんよ。ばあちゃんの実体験を論文の中で効果的に使うのよ❗️
家のばあちゃん、高校の文化祭のテーマにオリンピックを取り上げて、ホンモノのオリンピック準備委員会に行ったそうよ。そこが銀座にあったんだって」
「エッ、そんな所、普通の高校生が行けるの」
「民間団体の有志が集まったそうよ。オリンピックを盛り上げようと、企画調査を専門の職員が臨時に協力したとか言ってた」
「へえ、そんな所があったんだね。面白そうだね」
「エッ、そんな所、普通の高校生が行けるの」
「民間団体の有志が集まったそうよ。オリンピックを盛り上げようと、企画調査を専門の職員が臨時に協力したとか言ってた」
「へえ、そんな所があったんだね。面白そうだね」
「しかもね」
希は悪戯っぽい微笑みを浮かべた。
「高校二年の夏休みにさ、男子高校生とカップルで銀座へ行ったんだ。それが初デート❤️なんだって」
「ホントかよ」
望も思わず頬が緩んだ。
「俺たちもデートしたいけど」
「ダメだよ!」
希は顔を顰める。
「だって見つかったら、連中にLINEで何言われるか知れないもん」
「、、そうか。そうだね」
成績優秀組でかつ可愛い希と望の仲は、それなりに噂されていた。
受験で追われるだけでなく、自意識過剰過ぎてカップルの作りにくい時代である。
微笑ましい、なんて見てくれる子は100パーセント近くいない。
ファミレスの隅でコーヒー飲みながら議論するなら許されても、花の銀座などデートしようものなら、見つけた子から嫉妬の混じったネット情報流されるに違いない。
何故なら高校は銀座に近い地域に属するからである。
追記:
長い長いblogのお休み、ネットの調子が悪いなどと申してましたが、実は当方のスマホの設定を使い放題から制限付きに変更してしまった為でございました。あまりにカッコ悪いので恥ずかしかったのです。
セキュリティ疑われた係の方ごめんなさい🙏
月が変わって使い放題に直しました。
又宜しくお願いします。
安心して眠くなりました。これからお休みして又続き書きます。
勝手な婆より