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読書の森

松本清張の父の故郷

今回の石破総理の衆議院解散について非常にびっくりしました。支持するしないに関わらず、驚いた方が多いと思います。
正直言って期待外れの感を持ちますが、私は石破さんが解散する最終決断を下したのは「全く政治と無関係な理由」にある気がしてなりません。
総理自身もかなりガッカリしてる印象ですし、どうしようもない原因か?と勝手に推測してしまいます。

怒られそうで、ごめんなさい🙏あくまで以上は私めの穿ち過ぎの推測に過ぎません。

ところで石破総理は鳥取県出身で、小さい時から鳥取に住んでらっしゃいます。父上が鳥取県知事だった関係ですね。






推理小説の巨匠、松本清張の父も鳥取県出身です。
この父親の出生が訳ありで、その為に父も清張も流転の半生を送る事になります。

清張は殆ど私小説を書かない人ですが、『半生の記』は事実のまま、『父系の指』はほぼ事実でそこに両親の話が出ています。

有り体に言えば、父親は不義の子だったらしい。
この父親の生い立ちや性格に振り回された半生が清張さんの不屈な(と言うべき)作家魂を育てたのだ、と私は思ってます。


清張の父親(彼と呼ぶ事にします)の生家は日野川沿いの旧家しかも本家だった。
彼はその家の長男だったが生まれて直ぐに米子の貧農に養子にやられたそうだ。
その際、彼の母は一旦離縁されてる。つまり彼は形上は生家と全く無関係という事になった。

おかしな事に彼が養父母の子として戸籍に入った同時に母は復縁してその後男の子を二人産んでいる。
つまり彼の弟になるが、きちんと上級教育を受けその1人は一流出版社に勤め重役迄登り詰めた。

一方彼は生家を出奔して各地を転々としている。その間に清張の母と知り合って結ばれた。プライドが強く向学心を持つ彼と無教育で読み書きが出来ない母の結婚は言わば野合だと清張は自嘲的に言っている。

清張に言わせると、世俗的な母と比べてホントはお坊ちゃまの筈の父は、かなり楽天的で人を疑う事のない、つまり騙されやすいお人好しで、生涯転々として定職を持たなかった。

彼らの一人っ子が清張で(多分、貧乏で他の子を育てられなかったのだろう)、親と妻子の面倒を見るためだけに働く半生を送ったらしい。
この重い首枷と貧しさ故の劣等感が、彼の繊細な神経と強靭な根性を養ったと私は思う。

以上、石破総理の解散についても松本清張の人となりについても、私の勝手な個人的な考えを述べました。

ただ、彼の父親の出生の秘密について、本当のところは謎であります。父親の母、清張の本当の祖母だけが抱える秘密ですが、復縁してる点からひょっとして心ならず犯され妊娠してしまったのかも知れません。
それが結婚前か結婚後か分かってません。人の運命とは、実にちょっとした行き違いで変わるものだと思います。

ところで、私は一回だけ鳥取県を訪れた事があります。大学を卒業する春に友人と二人で山陰の旅に行って、強風の中で鳥取県砂丘を歩きました。広い広い砂漠一面砂嵐で凄かったです。とっても観光なんて出来ずに島根県の松江の宿で友人とブーブー言ってました。

まともに散策できなかった鳥取県ですが、人がたいそう少ない事だけはっきり覚えてます。山陰という未知の魅力に富んだ地域、日本観光の穴場として、古き良き日本のそのままの形で開発して欲しかったですね。いいえ、欲しいです。


読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️

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