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同じ心理学の本で「脳は一瞬たりとも休まない」と書かれている。
意識が芽生えた後、絶えず働いている。
眠ってる時も脳は夢作りに励んでいる。
実は脳は
「目的が不明で、自発的で、意識ある精神作用」と「集中力」が追いかけっこしてる状態なんだと言う。
つまり常に働いているが、自由に錯綜して雑念をわかしている。
例えば、仕事の最中、勉強の最中に雑念がわかない人がいるだろうか?
試験の最中、もう早く止めたいとか、勘が大当たりとか思わない人がいるだろうか?
つまり、脳は放し飼いの状態を好むのだ。
この放し飼いの脳を柵で囲もうとする一つが「読書」だと東海林さだお先生は言う。
ゲームなどもそうかも知れない。
ただ、読書では脳は自分で考えて、ゲームでは操られている感はある。
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このエッセイを読み直して、多分彷徨い続けてる自分の脳を認める気になった。
あまりに厳しく「集中力が無いのは脳でない」とか「雑念は持つな」と鞭打ち続けると、脳は他人の脳にもそれを要求仕出すのではないか?
好きなように彷徨ってる脳を解き放つ事で脳は長持ちするのかも知れない。
自由と束縛が適度にバランスを取るのが脳に良い環境なのかなと思った。
東海林さだお先生のエッセイのニュアンスはより軽妙で面白い。
多分、頭の中で『世界にひとつだけの花』のメロディーが鳴り響いてもちっとも驚く事はないよ、という意味だろうと私は思う事にした。
^_^
尚、「イヤーワーム」は「音楽幻聴」とも言い、これについて諸説あります。
音楽好きな人の無意識にこびりついたメロディが鳴り止まないという考え方がストンと納得出来ます。
ただし、それが四六時中で苦痛なら、耳鼻咽喉科若しくは心療内科で相談すると良いそうです(ネット検索の結果です)。
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尚、このブログは昨年のオール讀物12月号
の記事からヒントを得て作りました。