タイトルにちょっと語弊があるかも。
カメラの仕組みはむずかしくないんです。
でも写真は、そんな簡単なものではなく奥が深いんですよね。
でも仕組みも知らなければ、奥深くにも行けませんから
まずはカメラを理解してもらって、その先もがき苦しんでいただければと思いますw
ほんで、前回の感度からのお話。
私は「感度」をいじるのがあまり好きではないというところで終わりましたが
その理由をば。
水槽内のエビちゃんが、暗くてキレイに撮れないという場面に遭遇するのは必然でして
そんな時、一般的に少し理解したデジイチユーザーだと
感度を変えればいいと、ASA1600とか平気でやっちゃってますよね。
感度を上げれば、今まで苦しんでいた部分が簡単に解消されてしまうのでわからなくはないのです。
ただ、大きな問題が。
感度を上げていくと画質が落ちていくという弊害があるんですね。
だから、ほんとにただ「撮れる」というだけになってしまいます。
もちろんそんな状態を、プロの撮影現場では有り得ません。
仕事のときは、ASA100以下で撮影したいのがほとんどです。
感度をいじるときは、最後の最後です。
だって、せっかくキレイなエビちゃんたちの色をうまく撮りたいのに
暗い場面でシャッターが切れるからといって
安易にその方向に行ってしまうのは
私的には、わざわざ高いデジイチ買うまでもないような気がします。
コンデジで十分かなと。
コンデジには出せない画角や色、一味違う部分を求めているからこそ
デジイチなのではないかと思うんです。
じゃあこの暗い場面をどーすりゃいいんだと。
現状
とにかくピントがほしいから絞りたいんだ!
エビは動くからシャッタースピードを速くして撮りたい!
感度を上げたら画質が落ちんだろ?
全部暗くなる原因じゃねーか! どーすりゃいいんだ?
とまあこの現状を最短で解決してくれるのは、フラッシュでしょうね。^^;
今までの話を理解していただければ
自分の水槽のエビちゃんをキレイに撮れない理由が少しわかってきたと思います。
結論から言うと、水槽内は照明があるにもかかわらず
思ってるより暗いということ。ここでフラッシュが必要か?ということと
それから自分のカメラのレンズが、本当に適しているのか?ということ。
フラッシュ・レンズうんぬんは全てを理解してから話さないと
またわからなくなると思いますので
いずれまたということで。^^;
ナント私はデジイチ持ってませ~ん^^;
で
絞り、それからシャッタースピードと話してきましたが
実はカメラには、もうひとつ機能があるんです。
それが「感度」なんですねぇ~
フィルムで、ASA100とかASA400とかって売り方してるのを覚えていらっしゃいますか?
宣伝で、暗いところでもキレイに撮れるASA400みたいなw(別にキレイに撮れるわけじゃないんだけど・・・)
はぁ?
暗いところを撮るなら絞りを開けろよ とか
暗いなら、シャッタースピードを遅くするんじゃなかったのかよ とかみなさんが言ってくれると
私的には、この話をやってきてよかったなと思うのですがw
で、この「フィルム感度」というものも、人間の目で例えることができます。
車を運転してて、急にトンネルに入ると一瞬暗くなりますよね。
それは目の光に対する感度が低くても見える場所から
急に暗い場所に入ったことで、目の感度を上げなくてはいけないのに
追いついていないからだと思います。
でもしばらくすると、目の感度が上がってきて普通に見えるようになり
また、トンネルを出ると今度は逆に眩しくなり感度を下げようとする。
カメラも、この理屈でいくと
暗いところを撮るにはフィルム感度を上げてやればいいということに気付きます。
つまりASA(ISO)100の感度で暗かったら
それを400まで上げてやれば多少は明るく撮影ができるのではということ。
人間の目は、全てがオートなんで感度も当然オート。
勝手に状況に応じて変わりますが
昔のカメラの場合、フィルムなので最初に感度が固定されてしまいます。
いわゆる、ASA100のフィルムとかASA400のフィルムといったところ。
でも最近はみなさんデジイチ!
ダイヤル一つでこの感度を変更できるので
簡単に自分の望んでいる条件に近づけることができます。
昨日の話にこの感度を付け足して話をしてみると
絞りたい → でも暗い → じゃあ水槽内を明るくすればいい
明るくしたいがこれ以上明るくできない → しょうがない少し絞りを開けるか
まだ暗い → シャッタースピードを遅くするか → 今度エビちゃんブレちゃうよう~
もう少し絞りを開けるか → 画像は明るくなったけど全体にピントがシャキっとしなくなってきた
じゃあ絞りをもう一度2絞り絞って、感度(ASA・ISO)を2つあげてみるか
といった話が出てくると思います。
理解していただけましたでしょうか?
で
ところが、ところが
実は、私みたいな古い人間はこの「感度」をいじるということはあまり好きではないのです。
プロとしても。^^;
次回はそのお話から~
女の子…「しぼり? っていうのでピントが合うのはわかったけど、でもピントってこのレンズを回して合わせるんじゃないんですか?」
私…「いいところに気がついたね。厳密にいうと絞りのピントは“被写界深度”というんだけど。今そんなこと言ったところでわからなくなるしょ?」
女の子…「うん」
私…「だから、今はいいの。とにかく絞ればピントが合うと覚えておいてもらえればw」
前回のお話では
ピントを合わせたいなら絞ればいい → でも絞ったら世の中(画像)が暗くなっちゃう
暗いなら目の開いてる時間をふやせばいい → でもエビちゃんたちは動くからぶれちゃう
とまあ、矛盾したことになってくるわけね。
実はこの悪条件(水槽内)のとき、カメラはこの両方の条件の
一番の妥協点を探すのがポイントなんだな。
絞りたい → でも暗い → じゃあ水槽内を明るくすればいい
明るくしたいがこれ以上明るくできない → しょうがない少し絞りを開けるか
まだ暗い → シャッタースピードを遅くするか → 今度エビちゃんブレちゃうよう~
もう少し絞りを開けるか → 画像は明るくなったけど全体にピントがシャキっとしなくなってきた
う~ん
と、こんなやりとりの話がわかれば
もう、かなりカメラを理解してると思います。
で、もう少し、絞りのお話。
さっき、ピントを合わせるのはレンズを回して合わせるんじゃ?
もちろんそうです。
最近じゃオートフォーカスだから、それすら知らない奥様方がいらっしゃるみたいだけど。
絞りのピントっていうのは、画像全体の奥行きのピントのことなのね。
一般的にピントを合わせるというのは、その写したいモノ(ターゲット)に対してのピント。
絞りのピントは、どこまで奥行きのピントを合わせますか?ということ。
だからカメラマンは最低限
・ピントが合うのは狙ったところだけでいい のか、それとも
・手前から奥まで全部ピントがほしい のか
撮りたいモノに対して、それを判断しなくては
思ったとおりの画像は撮れないということ。
で、その理屈はもうわかりますよね。
絞りを開けて明るくなるけど、狙ったところにしかピントが合わなくなる。
絞りを絞っていけば、手前から奥まで全部ピントが合う。でも暗くなるよと。
ちなみに、上の画像は
エビがいる場所的なことで言うとピントがあってるが(ソイルにはピンがきている)
シャッタースピードが遅くてエビちゃんブレちゃいました。の図。
さて前回は、絞りとシャッタースピード。
写真はこの2つの合わせ方で絵が決まってしまうというお話しでしたが
なんとなく仕組みはわかってもらえましたでしょうか?
カメラは、レンズを絞れば絞るほどピントが合うんです。
これは必ず覚えてください。
数値で言うと
F1.4とか数字が小さいほうが絞りを開けた状態
F16とかF32とか数字が大きくなると、レンズを絞ってることになります。
つまり、絞りの数字を上げていけばピントが合うっちゅうことですw
で
誰しもエビの写真をキレイに撮りたいっすよね。
つまり、なるべくピントの合った写真がほしいと。
レンズを絞ればピントが合うっちゅうんだから、とにかくレンズを絞ればいい。
ところがここで問題が。
レンズを絞れば絞るほどピントは合うけど
目を閉じていくわけだから、世の中暗~くなってきますw
ましてや、あまり明るくない水槽内。
絞りすぎて暗くなると、何が写ってるんだかわからんすよね。
ほんで、今度はシャッタースピード。
人間の目で考えると
明るいところを見るときは、あまり時間もかからずモノが見えるけど
ちゅっと物陰とか暗いところにあるモノを見ると
暗くてなんだか見えないときありますよね。
それでも少し時間をかけてじっと見たら、目がなれてきて見えるじゃないですか。
じゃあカメラも、シャッターを長い時間開けてやれば
暗いところも見えてくるんじゃないかと。
数値で言うと
1/500秒とか1/1000秒と数字が小さいほうがシャッタースピードが速くて
当然1/30秒とか1/15秒とか数字が大きくなるとシャッタースピードが遅い。
つまり世の中暗いときは、目を開けてる時間を長くしてやれば
少しは明るくなるんじゃないのか? みたいなw
言ってることわかるかな?
ちなみに、女の子は身振り手振りでやっと理解してた。(か?)
※追記
今朝、少し雪がつもってたw^^;
ま、そんな偉そうなもんじゃないんですけど
見てくださる方もいらっしゃるみたいなんで
昔、機械オンチの後輩の女の子に教えてみたときのお話を。
で
やっぱ、まずは絞りっすよね。
絞りってナニ? みたいなw
まずは自分の目でやってみてください。
目を大きく開けると、明るくて見る場所によったらまぶしかったり。
逆に細めていくと、当然目の前暗くなります^^(あたりまえw)
でも、モノを注意して見ようとするときって目を細めるじゃないですか。
しません?
ほら! あそこあそこ!
あそこの足の細いおねーちゃん!
おおおぉぉぉ!
ね、目を細めて見ようとするじゃないですかw
それって、そこに目のピントを合わせようとしてるんですよ。
つまり
目を細める = レンズを絞る = ピントが合う
これがカメラでいう『絞り』っす。
OK?
ついてきてる?
ほんで次がシャッタースピード。
これはそのまんまっすよね。
シャッターは、カメラの中の幕みたいなのあるじゃん。あれあれ。
あれがカメラのボタンを押すと『カシャッ!』と。
そのシャッターが、『カシャッ!』っと閉じる(切れる)ときのスピードなのね。
1/60秒とか1/125秒とか、聞いたことないかな?
で、写真はこの『絞り』と『シャッタースピード』の合わせ方で
実は絵が決まっちゃうんだなこれが。
本当はこれだけじゃないんだけどw
まず最初はここの仕組みだけは理解しないと
この先には進めないかな。
OK? 理解できましたか?^^