上山明博 なう。

ノンフィクション 作家・上山明博のブログです
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岐阜県羽島市立図書館で、郷土の作家として常設展示されていることを知る。感謝!!

2019年06月15日 | 日記
私が中学生まで育った岐阜県羽島市の市立図書館から、東京の拙宅に封書が届き、手紙とともに2枚の写真が同封されていた。
手紙には、羽島市出身の郷土の作家として私のプロフィールと著書が常設展示で紹介していることが記されていた。写真を見ると、確かに私の著書が図書館には珍しい表紙見せで展示・陳列されている。私のプロフィールの文面がかなり古いものなので、おそらく随分以前から常設展示していただいているようである。故郷とは有難いものだとしみじみ思う。感謝!!




「羽島市出身の著者・上山明博」(写真提供=岐阜県羽島市立図書館)

吉増剛造のトークイベントに出かけた。

2018年06月01日 | 日記
憧れの詩人・吉増剛造さんのトークイベントに、銀座蔦谷書店に出かけた。10代最後の年に朗読会でお目にかかって以来なので、かれこれ40数年ぶりになるだろうか。
会の最後に持参した吉増さんの本にサインをお願いしたら快く応じていただいた。あとでそっと本を開くと、「上山明博さまのご本にて」とあった。が、肝心の吉増剛造のお名前がない! サインに自身の名前を書くのを失念されるとは!! けだし宝物である。

▲「上山明博さまのご本にて」(吉増剛造著『我が詩的自伝』講談社)

「脱原発社会をめざす文学者の会」の忘年会が都内某ホテルで

2017年12月27日 | 日記
昨夜「脱原発社会をめざす文学者の会」の忘年会が、都内の某ホテルであり、会長の加賀乙彦さんをはじめ森詠さん、森千春さん、村上政彦さん、志賀泉さん、山本源一さん、竹内充さん、増田秀光さん、鈴木比佐夫さん、東理夫さん、桐生典子さん、橘かがりさん、北久保まりこさん、齋藤わか奈さん、森川雅美さん、野武由佳里さん、大島理恵さんなどなど、じつに多くの小説家や詩人、歌人、編集者が集い、互いに作家活動を報告し合った。
久しぶりに大勢の方々とお逢いでき、愉しい時間を過ごすことができました。感謝!


脱原発社会をめざす文学者の会会長で谷崎賞作家・加賀乙彦さんの音頭で乾杯。

加賀さんによる今年1年の総括と所見。

右手前から学研の増田秀光さん、作家の加賀乙彦さん、詩人の鈴木比佐夫さん、童話作家の森千春さん、歷史作家の齋藤わか奈さん、私・上山明博を挟んで隣が童話作家の大島理恵さん。

僭越ながら私・上山明博のご報告。

拙著『関東大震災を予知した男』について語る私・上山明博。久しぶりに皆さんにお逢いできたためか、つい! (^。^;)冷や汗

左から童話作家の大島理恵さん、歌人の北久保まりこさん、私・上山明博の肩越しに詩人の野武由佳里さんの着物姿が。

上山浄栄寺縁起──実家「法壽坊龍登山浄栄寺」の由来

2017年05月24日 | 日記

▲真宗大谷派 浄栄寺、本堂(正面)並びに玄関(右奥)

私の実家は、岐阜の真宗大谷派(東本願寺)の仏家・浄栄寺で、そのため私には明博という名前のほかに、「釋明浄(しゃくみょうじょう)」という法名がある。
過日帰郷した折、寺の門の脇に市の観光案内板が立てかけてあり、その案内板の解説を読んで、私ははじめて寺の由来を知った。
それによれば、
「浄栄寺は、上山 蔵人信家(うえやま くろうとのぶいえ)、法名・法壽坊(ほうじゅぼう)を開基とし、正式名称を、法壽坊龍登山浄栄寺という。当初は天台宗であったが、後世蓮如上人本願寺教団に帰し、現在は真宗大谷派で、川並六坊の一つ。川並六坊は、本願寺第八世・蓮如上人関東巡化の帰洛の折、二代目住職・釋壽聞(しゃくじゅもん)ら六人の僧が、蓮如上人を助けて尾張の境川を渡し、近江に無事送ったことに由来する。境内にある梵鐘は、元は名古屋市の東照宮の時鐘であった。元和8年(1622 年)尾張公・徳川義直を願主として、水野太郎左右衛門藤原則重が鋳造。明治9年(1876 年)、第十六代住職・釋德明(しゃくとくみょう)がこれを買い受け、現在は市の有形文化財に指定されている」という。
私は、寺を開基した上山蔵人信家という人が、無性に気にかかった。蔵人は天皇に近侍する側近の官職を意味する。そんな偉い人がご先祖様だということも、さらに、そんな高官が都落ちして僧になったことも、私はにわかには信じ難かった。
で、調べてみると、『岐阜県美濃名誉図誌』明治28年(岐阜県図書館蔵)という文献のなかに、「岐阜県羽栗郡竹ヶ鼻町 真宗大谷派 川並六坊上山浄栄寺境内之図」と題する絵図を発見した。
そこには、現今の僧伽藍とほぼ同じ配置の境内の絵図が描かれており、すやり霞の中に次のように寺の由緒が誌されてあった。
「由緒、当院ノ開祖上山蔵人信家ハ源平ノ乱ニ当リ先代天台大師ヨリ賜フ真筆六字名号印土法宝物ヲ懐中シテ西加賀野井ノ里ニ落チ僧ト為リ後世慧燈大師ニ帰シ真筆六字名号其他書類数種坊号ハ法壽坊猶ヲ祖師真筆六字懐中名号ヲ賜フ次ニ教如上人ニモ深遠ノ有処ナリ本堂其他属字ハ明治二十四年十月二十八日大震災ノ為メニ顚覆シ猶ヲ火災トナリテ鳥有ニ帰ス歷之レヲ峉ズ
明治二十八年一月刔、現住 上山碩巖誌」
尚、この絵図を誌したという現住の上山碩巖(せきがん:第十七代住職)は、私の曾祖父の名である。上山明博


▲「真宗大谷派 川並六坊上山浄栄寺境内之図」上山碩巖誌(『岐阜県美濃名誉図誌』明治28年)

三田誠広氏との話

2015年06月16日 | 日記
 昨夕(6月15日午後6時)、作家の岳真也さんのお誘いで神楽坂の日本出版クラブ会館を訪れ、歴史時代作家クラブ賞の授賞式と懇親会を兼ねた会に参加した。会の冒頭、昨年から同賞の選考委員長を努める三田誠広さんから選評の言葉があった。
 日本文藝家協会の副理事長でもある三田さんは、わたしを文藝家協会に推薦入会させた文学界の数少ない知人なので、三田さんと久しぶりにお話して盛り上がった。
 三田さんは、文藝家協会で著作権保護のために文化庁及び文科省との交渉をひとりで担っている。わたしはかつて特許庁のアドバイザーをしたことがあり、知的所有権についてはいささか明るいので、話は一気に熱をおびた。
 三田さんの話によれば、世界の先進各国が著作権の保護期間が70年に対し、日本は50年と短いので、文藝家協会としては世界水準なみの70年に延長すべきだと文科省に働きかけているという。一方、文科省も概ね70年に延長する方向で検討しているが、著作権延長問題はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉においてアメリカに対する重要な交渉カードのひとつとなるため、TPP交渉全体の進捗状況を見ながら著作権延長時期を慎重に見極め、アメリカに提案したい意向とのこと。
 ところが、過日(6月12日)アメリカ下院でTPA(大統領貿易促進権限)関連法案が否決され、TPP交渉が先延ばしされたことで、日本の著作権延長時期も見通せない状況となってしまったという。
 この間にも著作権が消滅する文学作品が数多くあり苦慮しているところだ、と三田さんは苦笑した。

*写真は、三田誠広さん(右)と私・上山明博(左)。ちなみに撮影して頂いたのは、ノンフィクション作家の橘かがり女史。多謝!!


神楽坂・日本出版クラブ会館にて

西岡文彦氏から謹呈本

2015年03月13日 | 日記
過日 何十年かぶりに再会を果たした旧縁の友から、昨夕 謹呈本が送られてきた。著者は、美術作家で多摩美術大学教授の西岡文彦氏。本のタイトルは『名画の暗号』とある。
第一章のダ・ヴィンチの「モナ・リザ」から第九章のゴーギャンの「ひまわり」まで、九点の絵画に材を取り、その画に隠された謎を解き明かす、サスペンス仕立ての名画解説本である。
本を手に取って頁を開くと、次第に、一枚の名画に潜む大いなる謎に対峙したときのわくわくとした高揚感が伝わってくる。その謎を解明するために駆使される淡々とした文体と高揚感とが相まって、読む者の心を捉えて離さず、一日で読了してしまった。西岡氏の精緻な文体と周到な展開に脱帽するほかない。けだし名著である。 上山明博




書誌情報は以下のとおり。気になる向きは是非!
西岡文彦著『名画の暗号』角川書店、全253頁、1600円(税別)
http://www.amazon.co.jp/-/dp/4041022460/

2014 年賀

2014年01月01日 | 日記
2014年、あけましておめでとうございます。
皆さまのご多幸をお祈りするとともに、今年もどうぞよろしくお願いします。元旦
                                   上山 明博

⬇玄関のベンチで御来光を望む黒猫は、昨年から棲み着き同居人となってしまった野良。名前はノア。