カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

海から

2011-07-28 07:49:00 | リゾートホテル

朝、浜辺を歩いていたら浜辺にヤシの実が流れ着いていました。波に揉まれて疲れ果てた様子のヤシの実・・黒ずんで汚れているけどヤシに間違いない・・・。どこから流れて来たんだろうと思いを馳せる。

遠洋にでると360度海。大海原の視界には、海が果てしなく広がる。大海原を流れてきたんだと思うとなんだかロマンを感じる。海に浮かんでいると天上は果てしなく遠くまで突き抜けるような空、下は深い深い海底。その真ん中に浮いていると不思議な感覚にとらわれる。宙に浮いている。宇宙と地球の間に浮いている感覚が浮遊感をいっそう強くしてくれる。

南の島から流れ着いたヤシの実も宇宙と地球の間に浮きながら流れて来たんだなぁ。

僕は、少年の頃海に憧れて叔父が所有していたヨットに乗せてもらっていたことがあった。いつか、船にのって世界中を尋ねてみたいと考えていた。中学になる頃には、小さな2人乗りのディンギークラスのヨットの操縦ができる様になって近くの海を波と風を味方に楽しんだ記憶がある。その頃福岡の自宅は、海辺の直ぐ近くにあって毎日海に遊びに行っていた。松林から望む海は、いつも波が高く力強かった。玄界灘を望む海は男性的で力強い海だった。そんな海に向って行く事が男らしさのような気分で、勇気をふり出さなければとても向ってはいけなかった。

海は、いつも僕のそばにあった。大学の時は、貨物船にのってアジアを巡り、オーストラリアでは、リーン夫妻のヨットを操ってミニ航海に出た。

仕事をするようになっても、三浦海岸で行われた40フィートクラスのヨットレースに携わったり・・。千葉県夷隅郡房総半島でリゾートの仕事。厨子マリーナ、葉山など海に近いところで仕事をしていた。海は、僕にとっては大切な友人のようなもの。疲れた時に眺めていると、はるか遠い海の彼方から古い記憶が蘇ってくる。波間に漂う浮遊感が・・・不思議な力をくれる。



最新の画像もっと見る