カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

平らな心

2011-07-29 08:11:40 | 沖縄

昨日、「車椅子の花嫁」イベントの打合せを行いました。昨日琉球新報に車椅子の花嫁姿の写真が掲載されていました。障がいを持つ人に対して旅行支援をしている沖縄の社団法人が企画したもの。同じ想いを持った人々が沖縄にいる事を知ってとてもうれしい気持ちになった。障がいを持つと言う事は、健常者の私達にはなかなか理解できないこと。特に、後発性の障がい者の方々には、障がいと向き合って生きるためには、物凄いエネルギーと生きると言う力が必要。

昨日、「車椅子の花よめ」代表の高良美佐代さんと話した時に、高良さんは、19歳で障がいと向き合うことになった。その時、入院している病院で看護士の方に「お願いがある。どうしても聞いて欲しい・・・私を死なせてください。」と訴えたそうです。今でこそ幸せの笑顔で溢れる高良さんですが・・自分が今のように平らな心を持つまでには大変な時間が必要だったと聞きました。

何気ない毎日を送る私達は、今日と言う日が当たり前のように訪れてくると信じて疑わない。でも、果たしてそうだろうか?明日を向かえるために一生懸命に生きている人々の心はどんなに厳しく辛いものだろうか?創造すらできない。でも、今と言う時間を、確かなものにする努力は出来るのではないだろうか?

今、「車椅子の花嫁」イベントを考える時に、平らな心で彼らと彼女達と向き合うことが必要だと強く思った。沖縄という地が心豊かで、今後更に多くの人々がこの土地を訪れて幸せな瞬間を笑顔で迎えることができるきっかけを作る努力の一旦を担う事ができたらと願うばかりです。



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