カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

台風がもたらす暗闇

2011-09-17 07:16:26 | リゾートホテル

今年は、一体どうなっているの?3.11以来自然の猛威にさらされている。高度な科学によって発達した文明社会は、意外にもろかった・・・。携帯電話がないと繋がらない不安・・・。停電・・灯りのない部屋。そんな環境がいっそうの不安を掻き立てる。本来便利で高度な技術で私たちを守ってくれるはずのものがかえって不安を増長する要素となる。

最近、台風の影響で停電を経験したことから、たまに部屋の電気を消してろうそくの灯りで過ごす時がある。もちろん冷蔵庫やエアコンは稼動しているけど・・・。暗闇を楽しむ・・暗闇に親しむ・・・なんて人が聞いたら頭おかしいよ!って言われかねないかなぁ。最初は、暗闇になれて居ない時は不安や恐怖感が心に生まれていた・・最近は暗闇が持つ落ち着きを感じるようになったし、宇宙との一体感なんて言うイメージすら湧いてくる。目が見えない分だけ感が強くなる。手をまっすぐに頭の上に伸ばすと、足の先から頭のてっぺんまでまっすぐにエネルギーが通り抜ける。そしてどこからかやってきたエネルギーが全身に注入されていく。

台風の停電のおかげで自分を見つめなおす時間や自分が生きている周りの世界とのコンタクトが出来るようになってきた。沖縄の宜野座村と言う村には、土地が持っている力のようなものを感じる。そもそも、沖縄と言う島には特別な力があるように感じる。これまで何気なく過ごして来たけど、暗闇に親しむようになってからは・・まっすぐに目が見えるようになってきた。周りの人の言葉や態度が気にならなくなってきた。

自然に満ちたこの土地は、昔から変わらずに命の伝承を守って来た。樹齢100年になりそうなガジュマルの木の下で昼寝をすると大昔の人々の幸せな暮らしを夢に見そうな気がする。大都会にはない、自然と人の暮らしがここにはある。旅行をする時、名物や観光施設もいいけど・・一度くらいは大昔の人間の暮らしに近いなんの変哲もない自然のそばで昼寝をしてみてはいかがでしょう?

またやってくる台風で暗闇が一緒にやってくるのかな?


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