カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

ホテルからの便り

2011-09-16 07:38:08 | リゾートホテル

この夏、ほんとうに多くのお客様にお越し頂きました。レストランも毎週週末になると満席。客室もほぼ満室。感謝以外のなにものでもありません。小さなホテルの特徴は、ほとんどお客様の名前とお顔を覚えていることが出来ると言う・・・お一人おひとりのご意見もたくさん記憶に残させて頂いています。

お叱りを受けてしょんぼりしたスタッフ・・・十分なサービスができずに涙を流したスタッフ・・・もう一度チャンスをくださいと今歯を食いしばって頑張っているスタッフ。でも、ほとんどは、再会の喜びに満ちた時間を分かち合うことができました。台風の折、他のホテルへご案内を差し上げた時に、「カンナに泊まるために沖縄に来たので他のホテルでは意味がない!」とまでおっしゃってくださったお客様。

ホテルと言うところは、旅の歓びや人生の記憶につながる大切な「場所」と考えています。毎日、毎日「カイゼン」に取り組み・・これでいい!これで完成ということはない。しかし、変えてはいけないこともたくさんある。カンナリゾートの持つ空気感、自然環境(ヤモリ等のいるホテルはあり得ないとのお叱りも受けました。)これも、ヤモリとの戦いなのですが・・共に生きるすべはないのか?お客様への影響を最小限にしてこの環境を守ることを考える。こちらの都合(人間の都合)だけで環境を作ることはしたくない。

都会は、人にとって都合の良いように作られているはずだが・・いつのまにか人が都市の都合に合わせて生きているように見える。自然との共生は、自然体でいられる環境が変わらずにある。ここでは経済優先の論理は通用しない。ホテル自体は経済活動を行っている。しかし、この経済活動を理解頂き費用以上の対価を得て頂くということがサービスの原点であり、この環境を守ると言うことだと思う。

台風がまたやってくる!今年は台風の当たり年と言われている。自然との共生は、人社会にとっては大変だったり面倒だったり・・・。植えたばかりの花壇の花がまた台風で散らされてしまう・・何度もなんども繰り返している。この何度もなんども繰り返すことに懲りずいる。それは、お客様の笑顔が私たちにとって凄くうれしいことだから・・。


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