沖縄も台風の通過後、秋風が立ち始めた気配を感じる。沖縄では、秋と言う感覚はあまりないようだけれど、県外から来た私には、秋の風が立ち始めたように思える今日この頃です。でも、きっと2~3日するとまた、嘘のように晴れ渡った空に太陽が昇るんだろうなぁ!
それでも、日差しの変化は、体力が戻り気力が充実してくるように感じられる。
最近、ホテルで食事を出す時に思うことがある。沖縄に観光に来られて食事が楽しみと言う方も多い。沖縄料理を楽しんで頂くことが一番なんだけど・・そこに季節感を一緒に味わって頂けるといいかなと思いにふけっている。これからの季節は、果物では栗、柿、梨など早いものではみかんなども美味しい!食材ではキノコ類、オイスター、秋刀魚など秋は食材に困ることはない。しかし、ほとんど沖縄では本土からの仕入れとなるためコストが重荷になる。
食の楽しみは、旅の醍醐味の一つ。旅に出て、その土地の郷土料理を楽しむと言うことは、普段の生活から解き放たれた気持ちを更に高めてくれるものだと思う。その中で、どうしても季節感と言うのは観念的に離れがたい。
チャンプルー料理は、季節感が出しやすい料理の一つだと思う。材料に、旬の野菜などを使うことで新しい沖縄の魅力に繋がるのではと思う。イタリアンでも、旬の食材を使って見ると更に魅力的なものが生まれると思う。これからの季節に、「あんこうのトマト煮込み」「子持ちわたりがにのパスタ:リングイネ」「とうがらしとにんにくを使って 牡蠣とクレソンのパスタ」根菜を使っての温スープ。食は季節によって楽しめる大きな要素だと思う。「医食同源」と言う言葉がある。食は体を温めたり、冷ましたりと体を健康に維持するための大切な行為。心にも大きな影響を持つ。「食育」と言う言葉もある。食事は、心身ともに健康を保つためにとっても大切なこと。もっと食事を意識して楽しむことが季節を楽しむ、人生を楽しむ要素となると思う。