認知症と向き合って

認知症の介護を終えて
18年間の介護生活を振り返って~

夕暮れ症候群の始まり

2008年08月11日 09時44分42秒 | Weblog
  2002年5月

介護度1の母は、週2回デイサービスを利用することになり、

この頃から、自宅にいるにもかかわらず、家に帰りたいと、言い始めました。

朝、デイサービスのお迎えが来ても、私は、今から家に帰るので、行きません。

「今から、デイサービスに行くよ。」

「私は、家に帰ります、だから行かないの」と、こんなやり取りが、続き

なかなか、車に乗ってくれませんでした。

何とか、車に乗せようにも、動きません。

私は、考えた末、「この車で、家に送ってくれるみたいよ・・・・」

とっさに、出た言葉でした。

「じゃあ、家まで、送ってくれるのなら、乗ります。」

やっと、車に乗って行きました。

騙して、悪いと思いつつ、あのまま、説得しても、絶対に、乗らなかったので、

仕方なく、出た言葉でした。 

デイサービスについてからは、「家に帰りたい」は、時々は、言っていたようで

すが、大勢の人たちとの交流があったり、職員さんたちの見守りで、何の問題もな

く、楽しく過ごしたようでした。

夕方、4時ごろにデイサービスから、帰宅して、しばらくして、

    「家に帰ります。」また、始まった・・・・・

特に、夕方になると、家に帰りたいが、毎日続き始めました。

ケアマネージャーさんが、「夕暮れ症候群」です。

夕暮れ症候群?・・・・何ですか・・・?

聞いたことない、言葉でした。

夕方になると、気分が不安定になり、早く家に帰りたい。

昔、住んでいた家に帰りたいなど・・・・

徘徊の始まりでした・・・・・


















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夏祭り

2008年08月10日 01時53分49秒 | Weblog
今日は、過去のお話ではなく、現在について書きます。

昨日、特養で夏祭りが、ありました。

介護度4の母は、週3回デイサービスと週末はショートステイを利用しています。

特養の入所さんたちの夏祭りでしたが、ショートステイを利用している母も、

参加できました。

夏祭りの大好きな私も、我が家のワンコちゃん「アリス」とともに、参加させていただきました。

あの広い芝生の庭に、盆踊りの櫓があり、周囲には、屋台があり、

たこ焼き、おでん、綿菓子・・・・その他たくさん・・・

職員の方々が、一生懸命作っていました。

それから、にくてん(お好み焼き)・・・若い職員さんには、にくてん?何かわか

らなかったようですが

年配の方々には、お好み焼きより、にくてんのほうが懐かしい響きだと思います。

踊りの好きな母は、踊りたかったと、思いますが、足を骨折してから、

少し歩行が困難になり、見学していました。

ちょっと、かわいそう・・・・  でも、仕方ない

最後に、皆で花火、夜空に流れるナイアガラの滝、とても綺麗でした。

入所されている方々や、家族の方々も、楽しいひと時を過ごされたことと、思います。

ホームの皆さん、ありがとうございました。













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初めてのデイサービス

2008年08月08日 11時20分58秒 | Weblog
2001年に介護認定1と、認定されました。

2002年5月から、週2回デイサービスを、利用することになりました。
肉・魚類が、苦手な母は、お昼の食事が嫌で、行きたくないようでしたが、
デイサービスの調理場から、他のメニューを作ってもらえるとのことで、
なんとか行く気になったようでした。

社交的だったので、すぐに、お友達が出来たようで、
送迎の職員さんからも、笑顔が見られて、とても楽しく過ごされていました。と、
その日の出来事を、丁寧に報告してくれました。
利用している間だけでも、楽しく過ごしてくれたら、そう思っていたので、
安心しました。

母が利用しているデイサービスは、
介護保険が出来る10年ほど前から、
特養とデイサービスが利用できる施設でした。
芝生を敷き詰めた大きな庭があり、放し飼いにした、アヒルとウサギがいました。

ウサギは、何かムシャムシャ、食べていましたが、
アヒルがヒョッコ、ヒョッコ歩いている姿は、とても印象的でした。
アヒルを、身近で見たのは、初めてだったので、感激しました。
特養の入所さんやデイの利用者さんたちも、きっと癒されてることでしょう

犬が癒しになると、よく聞きますが、アヒルも癒されます。
ガアーガアー泣き声も、いいものです。

   「私が、癒されて、どうするの・・・・・

週2回のデイの利用で、心が落ち着いたのかな

そうで、あってほしい 

と、願うばかりでした・・・・・が

 









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アルツハイマーと診断されて

2008年08月07日 17時04分16秒 | Weblog
2002年5月

朝早く、病院へ行き診察が終わったのはお昼過ぎでした。
結果は、うつ病とアルツハイマー型痴呆と診断されました。

まさか、アルツハイマーとは・・・・
間違いであってほしいと、思いました。

処方されたのは、進行を遅らせる薬と、安定剤と睡眠導入剤でした。
これから先、どうなっていくのか・・・
私一人で、大丈夫なのかな・・・

病院からの帰り道、とても気が重く、不安でいっぱいでした。
考えても、どうにもならないのに、心配性な私は、考えずにおれませんでした。

医学が発達していても、アルツハイマーを治療することは、不可能だということ。
萎縮していく脳を元に戻すなんて出来るわけない。
物じゃ、あるまいし、大事な脳なんですから・・・







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発症のきっかけ

2008年08月05日 11時59分45秒 | Weblog
 現在、母は、82歳 介護度 4
 
1998年2月、父が死去
2000年6月、兄が死去

2年の間に、主人と息子を失ったショックから、うつ病と痴呆が同時発症しました。

2002年4月
私が、入浴をしていた時のことでした。
  
娘が、まだ帰ってこないけど、どうしよう?

えっ!私は、ここにいるけど、どうしたの?

違う、私の娘がいないから、探してくるわ?

私はここにいる、と言っても、いないから、探してくると、
そのまま、出て行ってしまいました。
入浴中だった、私はとめることも出来ませんでした。

でも、まだその時は、様子がおかしいと、思いつつ、
そんなに気にも留めていませんでした。
その1週間後、また同じようなことがあり、
夜になると、探しに行くと言って、出て行くの繰り返しでした。

そんな日々が、何度か続き、知り合いの先生に、
診察をしていただいたところ、うつ病とアルツハイマー型痴呆と、
診断されました。




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