bon voyage!

ボディボーダー・ママののんびりオーストラリアライフ

Killer Whales

2004-07-28 | Weblog
アメリカの水族館でショーの最中に、
シャチがトレーナーを突然襲った、というニュースを見た。
10年来の信頼関係を築いてきたこのシャチとトレーナー。
一体何が起きたのだろう?

かつては日本の沿岸にも棲息していたシャチ。
近年は人間による乱獲と海洋汚染のため
日本では全滅していると考えられている。
日本にいるシャチといえば、ノルウェイやロシアなどで
捕獲され連れてこられた水族館のシャチだ。

そもそもシャチという動物は、とても家族愛の強い動物だ。
生涯を通して、母親を中心に、兄弟や子供で構成された
群れで生活をする。

人間は、この群れから若いシャチを選抜しては
群れから引き離し、遠い遠い国の水族館に搬送する。
私は昔、この捕獲の映像を観たことがある。
シャチの家族が平和な生活を送っている中、
突然大きな網によって子供のシャチが海の中を引っぱられていく。
母親は必死に我が子を追い掛けて、網を破ろうとするが、
巨大なボートのモーターにはさすがのシャチも勝てず
ついに力尽きて諦めた。

壮大な北国の海での生活から一転して、水族館の狭いプールで
不自然な芸をして一生を送る事になった、赤ちゃんシャチの悲しい運命。

人間に可愛がられて、一生魚に不自由することない暮らしも
それなりに幸せなのでは?…と思いたい所だが、そうも行かない。

水族館のシャチは極度のストレスと運動不足により、
平均寿命が極端に短いことが分かっているのだ。
野生で暮らすシャチの平均寿命は35歳。
それに比べて水族館に暮らすシャチは、
わずか5年だ。

これはイルカも同様で、実は水族館にいる海洋生物は
皆死んでは、新しいものと入れ替えられているのだ。
私はこれを聞いて以来、怖くて水族館に行けなくなった。

私がかつてボランティアをしていたイルカ・クジラ・アクション・
ネットワークというNGOでは、アメリカの野生動物保護団体と協力して、
各国の水族館のイルカやシャチの導入に対する反対運動をしている。
私は幸運にもこの団体を通して、「Free Willy」という映画に出演した
シャチの「ケイコ」(写真→)を実際に野生に返そうという、
画期的なプロジェクトを手掛けていた
アメリカのマーク・バーマン氏の通訳を担当させてもらった。

ケイコは捕獲動物としては最高年齢の27歳。
幼い頃アイスランドで捕獲されて以来、ずっと水族館生活を送っていた。
10年前の映画出演(シャチを野生に返そう、という映画)を機に、
このシャチを実際に自由にしてあげよう、という世間の声が高まった。
およそ7年間のリハビリを含む、数百万ドルをかけた大規模な
プロジェクトの末、ケイコは故郷の海に帰された。
しかしやはり年配のシャチには、野生暮らしは厳しかったのか。
開放されてわずか1年後の昨年、ケイコは肺炎のため死んでしまった。

ケイコを通して世界中でシャチの捕獲に対する関心が高まり、
捕獲動物を自然に帰す難しさや、
人間と野生動物の共存について考える良い機会となった。

アメリカでシャチがトレーナーを襲ったニュース。あれは、
人間の傲慢さに対するシャチの悲痛の叫びだったのではないか、
と思わずにはいられない。


Jack Johnson

2004-07-28 | Weblog
*私のだ~いすきなハワイ出身のJack Johnsonの歌の歌詞*

Look at all those fancy clothes
but these could keep us warm just like those

what about your soul? is it cold?
is it straight from the mold and ready to be sold?

Cars and phones and diamond rings, bling bling
those are only removable things

what about your mind does it shine?
or are there things that concern you more than your time?

gone going gone, everything gone, give a damn
gone be the birds if they dont wanna sing
gone people, all awkward with their things, gone.
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贅沢な服を買わなくても
この服で十分暖かいよ

それより、心は寒くない?
型に嵌った市販品みたいになってない?

車にケータイにダイヤの指輪
ギラギラ光ってるけど
そんなものは取り外したらおしまい

それより、知性は磨いてる?
時間より大切なものはないって事を忘れてない?

何もかも消えてゆく
鳥だってもう歌わなくなってしまった
モノを持ち過ぎてぎこちない人間たちも
いずれ消えてゆく

photo: byron bay, australia