心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

生藤山~陣馬山 東京都と神奈川県の境をたどる(4)

2016年11月14日 | 奥多摩・高尾・陣馬


生藤山(990m)・茅丸(1,019m)・醍醐丸(867m)・陣馬山(855m)
(つづき)


 醍醐丸からアップダウンを経て和田峠まで下ると、車道(陣馬街道)が交差しています。路線バスはここまでは通じていないものの、車で上がってくることは可能で、駐車場は東京・神奈川、あるいは他県ナンバーの車でいっぱいでした。茶店があると聞いて、もっと開けた場所を想像していましたが、その茶店は1軒だけで、しかも営業していませんでした。


 和田峠から陣馬山までの道は「平坦コース」と「直登コース」があり、自分たちは平坦の方を選びましたが、たいして平坦ではなく、急な坂も多かったです。
 陣馬山まで来るとほっとします。今日はこの先登りはありません。何回来ても飽きないし、この開放感が大好きです。目の前に見える大きな山は、今日のコースの途中にある連行峰(1,016m)だと思います。歩いてきた縦走路が手に取るように分かり、とても充実感があります。富士山も見えていたのですが、空が霞み気味です。見えたり見えなかったり、さっき見えていたはずの裾野の線が1分後には隠れていたりします。こんなに奥ゆかしい富士山は初めてです。朝10時ごろにはくっきりしていたとのこと。 


 いつも通り信玄茶屋で山菜そばとコーヒーをいただきます。ご主人がまず、2日前の陣馬山の写真を見せてくれました。たったの2日で紅葉が進んでいることが分かり驚きます。もっと面白かったのは登山の話で、海外まで出かけられているのを知って驚きました。
 仕事は頂上で茶店の経営、休暇には登山、これは最高ですね。


 下りは和田バス停までのショートコースにしました。登山道が終わって陣馬街道に出るところで、夕暮れの空を眺めると、1時間前には奥ゆかしかった富士山の裾野が、今度はくっきり見えていました。空が暗くなるまでにしっかり見ておいてねと声をかけられたような気がしました。神奈川中央交通のバスで藤野駅に出て、いつものように「東尾垂の湯」につかって帰りました。

 (登頂:2016年11月上旬)



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