能登半島・珠洲市の、狼煙(のろし)郵便局の風景印です。灯台は禄剛崎灯台です。
およそ2年の歳月を要し、明治16年に完成した灯台は、現存する中では能登半島で最も古い灯台といいます。
高さはそれほどでもないですが、白亜の灯台は断崖絶壁の上に建ち、道の駅から急な階段を登る必要があります。
近くにある、「日本列島ここが中心」という石碑が面白いです。
「能登半島の最先端」と書かれた標識もありますが、禄剛崎の位置は、能登半島の最北端でもなければ最東端でもないという場所です。
風景印に描かれた、海の向こうの陸地は、左側が佐渡島で右側が白馬連峰とのことでした。能登半島から白馬が見えるとは意外な感じがしますが、南南東の方向へ直線を引くと、禄剛崎から白馬岳まではおよそ90kmで思ったほど遠くありません。それだけ、能登半島が東側に突き出ているということだと思います。
狼煙漁港
狼煙郵便局から、能登半島を時計回りに周回すると、見附島があります。別名・軍艦島です。とても上陸できそうには見えませんが、地図上では島に鳥居の記号があり、明治40年には二等三角点も設置されています。標高は28mです。
能登半島で郵便といえば、禄剛崎からは離れていますが、のと鉄道の能登中島駅で、昭和44年に製造された郵便車が保存されています。車内には仕分け用の棚もあり、年賀状の時期のアルバイトを思い出します。冷房がついていますが、これは昭和51年に改造で取り付けられたもので、それまでは冷房のない車内で作業をする必要がありました。