「水鶏鳴くと 人のいへはや 佐屋泊」(松尾芭蕉)
愛西市・佐屋郵便局の風景印です。石碑は松尾芭蕉の句碑、遠くの山は養老山脈です。
佐屋郵便局や句碑のある場所は愛知県ですが、川を隔てた先は岐阜県で、養老山脈の向こう側は三重県です。
郵便局のすぐ近くを走る県道125号線を西に向かうと、相次いで木曽川・長良川・揖斐川を越えます。長良川を渡ると岐阜県、すぐに3つ目の揖斐川を渡ると三重県です。岐阜県部分は、長さが1kmもありません。3県にまたがる県道は珍しいです。名前は、愛知・岐阜・三重すべてで県道125号線です。県によって番号が違うことはありません。
その昔、桑名へと渡る、「三里の渡し」の起点が佐屋でした。佐屋は宿場町として賑わいました。
「~ 佐屋宿は三里の渡しの起点であるため、佐屋路が公認されると同時に、本陣・脇本陣・旅籠が設けられ、増水による川止めなどの場合は、旅籠不足のため民家に泊まることまで認められた。 ~」
(『愛知県の歴史散歩 ㊤尾張』愛知県高等学校郷土史研究会編(山川出版社))
美浜町・河和郵便局の風景印です。鳥はカワウ、陸地は渥美半島と佐久島です。
愛知県美浜町には、「鵜の山」というカワウの繁殖地があり、国の天然記念物です。
陸地は左側が(陸続きの)渥美半島で、右が佐久島だと思います。
国土地理院の地形図には書かれていませんが、佐久島には「富士山」という山があります。地形図には、佐久島に標高31mの標高点があり、ここが富士山のようです。離島の富士山へ登るために、一度佐久島まで渡ってみたいものです。