心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

南高尾山稜から高尾山口駅へ

2016年10月30日 | 奥多摩・高尾・陣馬


南高尾山稜から高尾山口駅へ
(大洞山(536m)・中沢山(494m)・草戸山(364m))


 朝早くから歩くつもりが大寝坊をしてしまい、高尾山口駅から大垂水峠までタクシーに乗って、昼の12時半過ぎに歩き始めました。この歩道橋を渡るところから始まります。山奥なのに交通量は多く、車の流れはなかなか途切れませんでした。


 高尾山の南を歩くコースは、植林地帯もあるものの自然林が多く、いいコースでした。途中、人里が見える場所もあるし、相模湖の向こうでは遊園地で遊具が斜めに回転しているのも見えます。しかし、目の前の登山道や樹林を眺めていさえすれば、山に来ていることをしっかり実感します。このコースは不思議なほど山に没頭することができます。適度なアップダウンがあって、距離の割に歩き応えもあります。何より嬉しいのは、高尾山のすぐ近くなのにもかかわらずとても空いていることで、土曜日の今日すれ違った人は全部で20人ほどしかいませんでした。都心から近く、標高も低いのにこんなコースがあるのは貴重です。


 リュック掛のあるユニークなベンチ


 中沢山は縦走路から少しだけ外れており、ピークには立ち寄る感じになります。時間はほとんどかかりません。眺望はききませんが、大きな石仏が置かれていました。

 
 鳥の鳴き声と落ち葉の音しか聞こえない、落ち着いた場所。

 
 坂を下ったところの分岐点からわずか0.3kmで高尾山口駅という標識が立っていました。とてもそんな気配はありません。さらに2.3km歩いて高尾駅に出ることもできますが、暗くなってきますしここで下山することにしました。斜面を下っているといきなり雰囲気がかわり、住宅の横を歩いて、その後あっという間に人のたくさんいる通りに出ました。


 こちらの「琵琶屋」さんで冷しとろろそばを頂きました。”10分前にはまだそば粉だったんですよ”というそばが出てきました。岩手県南部地方から仕入れており、東日本大震災の後調達が難しくなり栃木県産に切り替えていましたが、復興されたと知らせを聞いて再び仕入れているとのことでした。南部といえば杜氏や鉄器を思い浮かべましたが、蕎麦も作っているんだなと思いました。歯応えがしっかりしてとてもおいしいお蕎麦でした。

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 【南高尾山稜から草戸山を経て高尾山口駅へ】
 大垂水峠12:42→大洞山13:08→中沢山13:40→草戸山14:58→高尾山口駅16:15
 ※地図を見ているとなだらかそうな道です。分かりにくい分岐点などはなく、ルートは明瞭です。ところどころ急な坂が現れ、滑りやすい土の部分もあります。特に、草戸山の手前では急な下り階段が立て続けに出てきます。だいたい緩やかで歩きやすいものの、高尾山の自然研究路ほど楽ではありません。
 大垂水峠へは高尾山口駅や相模湖
駅などから神奈川中央交通のバスで行くこともできますが、本数は1日3往復しかありません(注:2016年10月現在)。この日は時間が合わずタクシーを使いました。高尾山口駅から2,350円でした。
 (体力●●○○○ 技術●●○○○

 (登頂:2016年10月下旬)



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