心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

百名山の麓をたずねて (3)谷川岳② 湯檜曽駅・ループ線

2020年09月06日 | 百名山の麓をたずねて


 高崎から上越線の普通列車で水上まで来ると、いよいよ山が近づいてきた感じがします。水上で列車を乗り換え、1つ目の駅が湯檜曽駅です。
 上越線では、「日本一のモグラ駅」土合駅が有名ですが、隣の湯檜曽駅も同じくトンネルの中にあります。
 ただし、地下深くにある土合駅と違い、湯檜曽駅は全長13.5キロの新清水トンネルに入ってすぐの場所にあります。ホームからはトンネルの出口が開いているのがわかります。駅の位置をあと少し南にずらせば、駅をトンネルの中にする必要はなかったのにと思います。
 土合駅のように486段の階段を登る必要はなく、出口にはすぐ着きます。下り線はトンネルの中にありますが、上り線は地上にあります。
 ここ上り線のホームからは、ループ線を見上げることができます。高さを稼ぐために、線路がくるっと回っているループ線は、日本の鉄道では全部で6か所しかありません。ただし、レインボーブリッジを渡る東京のゆりかもめを「鉄道」に入れないなら、5か所です。ものすごい急坂を次から次へと登る箱根登山鉄道にも、ループ線は1つもありません。
 わずか6か所のうち、2つが上越線にあります。ループを下ってくる水上行きの電車が見えます。いったんトンネルに入って見えなくなり、音も全く聞こえなくなります。湯檜曽のループ線はその半分以上はトンネルで、外からは見えません。
 電車が到着する寸前に静寂が訪れます。横切るように走り去ったはずの電車が、再び駅にやってくるのはとても面白かったです。ループ線の面白さが手に取るように分かる駅です。
 2020年9月現在、湯檜曽駅に停まる電車は上下5本ずつ(6本の日もあります)です。


 (写真:2020年9月上旬)



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