北海道斜里町の「天に続く道」スタート地点の風景です。ここからおよそ28kmも直線が続いています。地形図を見ると、本当に道路がいつまでもまっすぐ引かれているのが分かります。「天に続く」という名前ながら、標高は始点より終点の方が低いです。始点は110mと120mの標高線の間にある一方、終点近くには41.4mの三角点があります。始点から見下ろした風景が天まで続くように見えるので、この名前がつけられたといいます。道が白くなっていても、終わりのない、果てしない雰囲気が伝わってきました。始点には記念写真用のベンチなどもあるようですが、小さな標識以外すべて雪に埋もれていました。
始点の近くには、「名もなき展望台」もあります。
北にはオホーツク海が広がっています。3月上旬、海は流氷で真っ白でした。地元の人は、海から音がしなくなることで流氷が来たのが分かるとのことでした。海岸沿いまで歩いていくと、海面と陸地の区別ははっきりしておらず、河口の部分以外は海が流氷で覆い尽くされていました。斜里からウトロ行きのバスに乗ると、車窓は流氷で埋め尽くされた海がいつまでも続き、圧巻としか言いようのないものでした。
(写真:2023年3月上旬)