コンチキチン...祇園囃子に誘われて

2008-08-09 13:39:34 | Weblog
 先日(7月の週末)、京王百貨店(新宿)で働いている知人に会いに出かけた。
 久しぶりの再会だったので昼食でもどうかということになって、8Fのレストラン街で食事をすることになった。
 デパ地下はときどき足を向けることはあっても、デパートのレストラン街で食事をすることはほとんどない(デパートへのテナント料が付加され料理の単価が高い。代金に見合った満足が得られない<料理人の力量が感じられない>ことなどから敬遠することが多い)

 昼時になると、料理単価が手ごろな店(1,000円前後)が賑わいを見せどこも長蛇の列。
 そんななか、店前に列ができていない店を発見。
 すかさずショーウィンドーに並ぶ料理サンプルを眺めてみた。

 「おッ、和食の店だ。でどんな料理出すのかなっ?(吟味開始)」
 見れば私好みの京懐石の品がズラ~っと並んでる。
 お値段はランチ時、平均2,000円以上の単価。
  「ハハ~ん 皆が敬遠するのはこの値段だね」とすぐわかった。
 その中で一品目が留まるメニューを発見。
 「料理長オススメの品(1,890円)」
 八寸、冷そうめん(卵豆腐・海老開き入)、ゴマ豆腐、賀茂茄子田楽、煮物、お造り、炊き込みご飯、香の物、そして丹波黒豆・白玉・フルーツがのった餡蜜の小鉢。


 これいいんじゃないッ。
 「料理人が本物の仕事してたらこの品揃え(京懐石)でこの値段は勉強価格。よし試食だ!」

 決まり これ行こッ。これッ
 知人の承諾を得る前に即決。自分の好みでつき合わせることにした。

 料理を決めたとたんにのれんをくぐり店内へ。
 すると...
 「おッ、このお囃子(はやし)はッ...
 京を知る人なら気持ちがどこかソワソワするあのサウンド

 コンコンチキチン、コンチキチン   新撰組だ。違うって

 「祇園囃子じゃん!

 東京のこんな喧騒(新宿)の中でこのお囃子を聞くなんてッ。
 雅な不意打ちに気分が高揚してしまった。
 「いいじゃん。いいじゃん
 改めてこの店は何だ?と店名を確認した。

 


 つづく

 にほんブログ村 料理ブログ 調理師・栄養士へ
にほんブログ村

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『AB型』⇒パラドックス型思考 | トップ | 京料理はいいねぇ~ 鱧が食... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事