金時人参(京にんじん)づくりに初挑戦。発芽大成功!

2009-08-01 19:01:29 | Weblog
6月、7月の週末は実家の庭(家庭菜園)で畑仕事(主に土づくり)をしていました。

アマルのおやじ(父)も高齢になり、まめに畑仕事が出来なくなったためバトンタッチとあいなりました。

ならば一からやってやろうと、やせた土地を豊かな土地(栄養のある土地)にすべく活動開始。

農具や堆肥・苦土石灰・腐葉土・化学肥料等は十分にあるため
クワとスコップで30坪ほどの畑を深く耕し、堆肥ほかをすき込む作業だけで汗だく
その後(2週間後)ミニ耕運機を購入し、畝(うね)づくりの準備。
大きな石、小石、貝殻(アサリ)、雑草などを取り除き、ミニ耕運機で硬くなった土地・土の塊を粉砕しフカフカ状態にし、畝づくり。
仕上げは万能やレーキ(道具です)を使って...、畝を作りながら「俺もよくやるワッ」と笑っちゃいました

5月にサカタのタネから取り寄せたトマト(種から育苗したもの)が7月中旬頃から収穫でき、今では食べきれないほど採れてもう大変
*裏庭には堆肥場があるんだけど、その近くに飢えたトマトの苗なんか、今では株が2m以上になってこれまたビックリ。
それらのてっぺんを摘心(カット)して、捨てるのはもったいないと思い、空いた土地(土)にカットした先端をブスリと刺し、放置しておいたらそれがまた根付いちゃって、その生命力にまたビックリ



そんななか、元料理人としてどうしても作ってみたい野菜が実はありました。

それは「京にんじん」こと「金時人参」

関東でも冬に入ると出回るようになったけど、関西のように認知はあまりされていないように思うな。
値段も西洋人参と比べると割高だし、一般の奥様方は手を出さないよね。(関西のように正月料理用に特別に買う人さえも関東では少ないでしょう)

金時人参は、人参臭さが少なく、肉質が柔らかくて甘みが強い。
色も鮮やかで、煮物にしても煮崩れしないし色あせない(目で楽しいだけでなく、お出汁の風味<煮汁>と人参の肉質の柔らかさ・自然の甘みが相まって京にんじんの煮物...最高ですよ)、料理人の感性を刺激してくれるんですねぇ。
料理栄えがするんだよね。

「京にんじん」は昔、大阪で料理の修業をしたとき始めて知りました。

20年以上前には東京の一般市場ではまったく出回っていなかったね。

個人的には「京にんじん」という名前の方がなじみがありシックリくるんだけど、一般には「金時人参」で普及。

「京にんじん」は、京料理に欠かせない彩りとして古くから用いられてるけど(古いといっても明治以前から食されていた歴史のある「京都の伝統野菜」の範疇には入れられていないんですねぇ)、金時人参は香川県が全国シェア85%を占めているらしいけど、京都で栽培された人参は同じ金時人参でも、肉質が軟らかくて芯まで真っ赤なのが特徴。
金時人参の紅は、βカロチンやトマトと同じリコピンを多く含み、ガンや生活習慣病を予防する効果が高いことが評価されてる。

何がうれしいかって
ニンジンづくりは初心者にはハードルがちょっと高く、まず発芽させるのが難しいとされていたため、難しさの原因を探り
こうすれば初心者でも結構簡単にできるのではないかと試したところ、実にうまく(天候も幸いして7/25に種まきし,7/29には一斉に)発芽したのです。
*その辺の詳細は別途カキコしましょう(個人的にも記録を残しておきたいので)。どの本(野菜栽培本)・ネットにも紹介されていないものだと思います。(エラそうに云うほどのことではありませんが

プロの方々のコメントも、発芽さえすることができればニンジンづくりは半分成功ということで、11月以降に「金時人参」を食せる機会が実現できそうで、忙しさに追われる毎日の中で、ちょっと(忘れていた)、ささやかなうれしさを今日は感じたのでした。

煮物はもちろん

京にんじんで作ったポタージュ。


京にんじんで作るニンジンサラダ。
京にんじんをコールスローして(理想は麺の細さ、きしめんやタリアテッレのような平麺幅状態で薄く削ったものもいいですね)冷やし、
エキストラバージン・オリーブオイル(大匙2)+バルサミコ酢(大匙1)+レモン汁(小匙1)+塩・胡椒をあわせたドレッシングを食べる直前に振りかけて食べる。
ローストしたナッツや種子(カボチャの種、松の実、クコの実、クルミやアーモンドを軽く刻んで)を上から散らして食べると更にgood!
さらに更に
ドライレーズン(大人のサラダでは赤ワインビネガーに漬けたレーズンやラムレーズンを散らしてもイイッ)や剥き実のオレンジ(伊予間、はっさく、甘夏なども良いね)をトッピングで散らし、和えて食べるのもジューシーで最高!

京にんじんの色鮮やかさ・甘さ・食感・風味&ドレッシングのうまさの調和(ハーモニー)を想像すると楽しみ~ッ
ちょっとしたフレンチレストランなどへ行くと普通のニンジンより色鮮やかなので下画像のような(ホワイトアスパラガスとの紅白のコントラストがきれいで目を楽しませる)使い方をしているところもあるね。

ホワイトアスパラガスのオランデーズソース(京ニンジンサラダ添え)


正月はおせち料理、雑煮、紅白のなますなどに使おうかな。



立派な金時ニンジンだ!
 

みずみずしくておいしそうッ(田中圭介さんのブログより)




はっさくで思い出したぁ。
おまけ

 今日8月1日は京都五花街の芸舞妓(げいまいこ)らがあいさつ回りをする八朔(はっさく)の日。
 八朔は「八月朔日(ついたち)」の略で、世話になった人に謝意を示す習わし。

 京都市東山区の祇園一帯では、そろいの黒紋付きに身を包んだ芸舞妓が連れ立って、芸事の師匠やお茶屋を訪れる姿が見られ「おたの申します」の明るい声が花街に響いた。との報道がありました。

 
あいさつ回りをする芸舞妓ら(京都市東山区で)=菊政哲也撮影(読売新聞社)

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