理乃美

ソフトとハードと論理の覚え書き

アンテナシミュレーション-積分精度4

2018-09-26 23:29:23 | RF

 モーメント法によるアンテナシミュレーションについて検討を続ける。

離れた区間での値   では、分割数 M が少ないうちから収束するものの精度が途中で頭打ちとなり、区間が短くなるほど精度が悪くなる計算結果がえられた。

それは、桁落ちが起きているから。数値積分される式で、区間が短くなると第2項の値が卓越する。ところが、重み関数の頂点をはさんだ対称の点の値をr' と r'' を考えると |r-r'| と|r-r''|の値はほとんど同じだから、r'とr''での式の第2項の値は符号が逆で値がほぼ同じとなる。素直に計算すると、そこで桁落ちがおきてしまい、計算精度が損なわれてしまう。

コメント
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