今度は、8bit の量子化ノイズをイメージして 1/256 のランダムノイズをくわえてみる。地の部分の振幅を 0.01 とした結果が以下のとおり。
地の部分の位相の不連続ははっきりと変化度のピークに現れている。その一方で、パルスの部分は、ノイズによる変化度のピークとまぎれてしまい、区別が付かなくなっている。部分時系列の全体へちらばる非定常と部分時系列の一箇所に現れる強い非定常が同じレベルになるのが、このレベルということなのだろう。(この実験条件では)
8bit は、もっとも手ごろなAD変換精度なのだが、この結果を見ると8bit精度のデータの取り扱いでははまる可能性に注意が必要そうだ。
[1] 井出 剛、杉山 将, 異常検知と変化検知, 講談社, 2017 ISBN978-4-06-152908-3