Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

麗清会

2009-12-02 | art... bijutsu
『ラ・スイート神戸ハーバーランド』ホテルにて、書画のお教室、「麗清会」へ京都のお友達二人と行ってきました。
書画家、麗清氏の開催するクラスです。
こちらのホテルで、作品が飾ってあるお部屋に宿泊することもできます。

「硯で墨を摺り、おろしたての筆に含ませて紙に文字を描く」、
という一連の作業には、心洗われる清々しさがありました。
実は、常日頃、「決意事項」と「反省事項」を筆でノートに書きこむようメンターからは指導されており、
足らないもの=書くべきことが多すぎる自分にとって、「筆ペン」は既に、暮らしの中で既に慣れ親しんだものでありましたが(とほほ・・・)、
お水から墨をこしらえ、筆に自由に含ませ、気持ちを文字にして紙にかたちも自由にしたためる、
ってこんなに気持ちのいいことなんだなあ、とあらためて気付き、のびやかな気分になりました。


作った作品の一部


五感を働かせること と、
楽しい気分 を意識して、
とにこやかに仰る麗清先生ご自身がその心がけを常になさっているから、会場はたいへん幻想的で心地良いムード。
焚かれた香は、時間を過ごす間に深く甘く髪に移っており、会場を出てからも、夢の時間の続きを語るようでした。

神戸の海を眺め、美しい同席者たちと語らいを楽しみ、筆を自由に紙の上に遊ばせた快感は心をすっかり生まれ変わらせてくれました。
家についてからも、勢いづいて筆がぐんぐん進むこと!
時節柄、このモチベーションを与えて戴いた意義は大きい。

そして、おもてなしとは何か、を考えさせてくれる講座だったと思います。
わが家でも、秋になってからというもの、
庭でバーベキューをし、大切なお客様たちをお招きする、
という行事を週末ごとにしてきましたが、その都度新しい発見があり、おもてなしには毎度尽きることのない深いテーマを与えられます。
至らないところを申し訳なく感じる一方で、
一番大切なのは、「こうあらねば」の義務感にかられることなく、自分含めみんなが楽しい気分になれること。
そればかりは、いつもいつも変わらず、実感をあらたにします。

招く側を体験してみると余計に、招かれた時の主催者の心配りに感動するものであります。
美意識の方向に賛同するひとの“一所懸命”を共に味わうことは、素晴らしい体験でした。


photo...ホテル内フレンチ『ル・クール』からの景色。ランチがお手頃価格でおいしいです。
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