後姿の中心

女性の後姿を見るのが好き、そこになんだか実力が出てる気がするから。
外を歩いていても一人でお茶を飲んでいても、女性の背中をぼんやり目で追ったりしているオヤジみたいな私ですが、最近気になるのは、おしりのかたちです。
正確には、骨盤というか。
まるっとした綺麗なシルエットを持つ女性より、カクッ！と骨ばって四角いおしりの人がずいぶん多い気がして。

おしりが大きいこと自体は、すごく魅力的で素敵だと思います。あくまで問題は、かたち。
真後ろからみると滑らかな流線型、でも斜めや横から見たらぷりっと立体的で、背中を伝ってすうっと流れた水が、尾てい骨のあたりでちょっと速度を落とす、くらいのカーブのきつさがあったら、もう理想的。
これはどっちかというと、男性の方が恵まれているかもと思うけど。

おしりの形をめぐる悩みなんて、他にも、
太ももとのつなぎ目の重力に逆らう度合い　（シワなく、セルライトなく）　とか、
丸いカーブが柔らかくも緊張感をもって高い位置にあると良いのにとか、
もう細かく色々ですけど、とにかく最初は、四角いのをなんとかしないといけないなあと、人の振り見て我が身、です。
骨盤系の本は、流行っていても全然みたことなかったのですが、見た感じ、四角いおしりって明らかに骨盤の形が成しているものが多い。
へんに開いたかたちになっちゃっているというか。。
だって、その下の太ももと膝が、お互いやたら離れてるんですもの！その隙間が麗しくない。歩く姿を後ろから見てると、決定的に目立つ。
たぶん、日常の動作が良くないのでしょう。
そんな女子の、歩き方・座り方・立ち方、すべてにムリがかかっているようなシルエットは、美しいかどうかを問う以前に、どっか痛くなりはしないかとハラハラする。
私も、靴のヒールを低く太くしないと腰が危ない、とチーさまに注意もらったことあるし、きっとああ見えているのでしょう。うーん、あれは確かに危ないよ。

そして、とにかく服のラインが映えないのがもったいない。
脚の間のへんな隙間はパンツのラインを引き立てないし、角ばったおしりも布の流れをせき止めちゃう。

おしりの角ばりについては、腰周りにつくへんなニクのせいで、四角さが形成されていることも多い。
昔の恋人がボディラインの管理にひときわウルサイ人で、特におしりについて、
「四角いのはいかん！ここ　（腰）　に脂肪がたまるのが崩れの第一歩だ！」
と厳しく脂肪禁止を申し渡され、しょっちゅう、ギュッ！とつまみチェックが入っていましたが、厳しくされても甘くなっちゃいがちな部分だけに、教育の重要性を今はありがたく思う。ちゃんと生かされているかは、また別として。

おしりが緩んでいる人は、必ず背中も緩んでいて猫背気味。
ついでにおなかもたるーん。
肩を下と後ろにきゅっと引いて、首をまっすぐに伸ばし、颯爽と歩いている人は、膝を伸ばして小気味良く後ろ太ももを引き締めながら歩くので、おしりもきゅっと鍛えられている。
ついでに胸筋も腹筋も。

後姿の中心をなすのは、女性らしい魅力を柔らかくたたえた、まるいおしり。
自分では見えないからこそ、かわいがってあげたいなあと思います。