秋川雅史氏コンサートの翌日、4月26日、日曜日。
この日実家の両親と妹と4人で、早朝の大原へ向かいました。
大原三千院は、その美しさを写真でだけ見たことがあったものの、実際に尋ねるのは初めて。
想像していた以上に、素晴らしいところでした。
寂光院。
そこから歩きはじめました。
2000年に放火にあい、仏像がすっかり焼け焦げてしまった・・・
という衝撃の尼寺ですが、今やお堂はきれいに修復され、焦げた仏像は別に展示され、展示館が建てられ。
新しい悲劇を重ねたことで、平家物語の悲哀がより身近に感じられるような、しっとり・楚々とした雰囲気になっていました。
庭作りを始めてから木々に興味が湧き始めていますが、寺の庭の植物の豊かさには目を奪われました。
植物知識に関してはトップアマ(?)の母の説明で、より理解が深まる。
京都で庭作りをするなら、やはりシェードガーデンを目指すのが適当かもしれません。
葵祭で知られるかの「葵」も、日陰好きの植物。水分をたっぷり味わいながら、こうしてこの土地で元気に育ち、しかも印としてトップランクインしているし。・・・
土地に適した植物の生態を知ることで、ある角度からまた京都を理解し始めたような気持ちを味わいます。
寂光院から三千院までは、意外と遠かった。
寄り道したせいもありますが、20分以上、歩きました。
途中で田んぼに立ち寄り「スズメノカタビラ」で草笛を作って吹きながら歩く両親。昼前の空腹を軽くいやしに、名物「志ば久」のキュウリ1本まるごとをかじる両親。(動きの予測のつかなさ、スピードに負ける娘2人。野生力じゃ敵わない)
きっとこの人たち、子供の時そうして遊んでいたんでしょう。あっさり馴染んで楽しそうです。
京都の山は、そういえば、最も美しいとされる“半自然・半人工的”な風景です。
これが想像力を生かした子供らしい遊びを存分に自然に楽しめる場所だから、こうして人の血を熱くし、過去へ現在へ、ぐいぐい引き込むのかもしれません。
この日も天気は曇ったり雨がはらはら降り、したり。
それでも多くの人が訪れていました。
人の歩くところは大きな敷石、立ち入り禁止の庭は緑のなめらかに輝く苔。
京都の苔は、美しいです。
ささやかな光を繊細に受け止め、エメラルド・グリーンに光る苔。びろうどのような手触りかと思われます。
庭に置かれた巨石に物憂くまとわる様子、
それは長い年月を感じさせ、手入れの難しさを素人にもすぐに感じさせます。
しとしと降る雨は音もなく苔に吸い込まれ、苔はますます艶艶します。
日陰を覆う緑がこんなに美しいから、古びた木も引き立つのだと思いました。
芳しい線香の煙が静かに薄く流れて、優しく鼻に届きました。
「また秋に来たい」
と母が言いました。
溢れる植物が、きっとまたお天気ごとに表情を変えて、別の景色のように迎えてくれることでしょう。
わたしもまたちゃっかりついてこようと思います。
photo...妹撮影。名前を図形に変換した署名入り
この日実家の両親と妹と4人で、早朝の大原へ向かいました。
大原三千院は、その美しさを写真でだけ見たことがあったものの、実際に尋ねるのは初めて。
想像していた以上に、素晴らしいところでした。
寂光院。
そこから歩きはじめました。
2000年に放火にあい、仏像がすっかり焼け焦げてしまった・・・
という衝撃の尼寺ですが、今やお堂はきれいに修復され、焦げた仏像は別に展示され、展示館が建てられ。
新しい悲劇を重ねたことで、平家物語の悲哀がより身近に感じられるような、しっとり・楚々とした雰囲気になっていました。
庭作りを始めてから木々に興味が湧き始めていますが、寺の庭の植物の豊かさには目を奪われました。
植物知識に関してはトップアマ(?)の母の説明で、より理解が深まる。
京都で庭作りをするなら、やはりシェードガーデンを目指すのが適当かもしれません。
葵祭で知られるかの「葵」も、日陰好きの植物。水分をたっぷり味わいながら、こうしてこの土地で元気に育ち、しかも印としてトップランクインしているし。・・・
土地に適した植物の生態を知ることで、ある角度からまた京都を理解し始めたような気持ちを味わいます。
寂光院から三千院までは、意外と遠かった。
寄り道したせいもありますが、20分以上、歩きました。
途中で田んぼに立ち寄り「スズメノカタビラ」で草笛を作って吹きながら歩く両親。昼前の空腹を軽くいやしに、名物「志ば久」のキュウリ1本まるごとをかじる両親。(動きの予測のつかなさ、スピードに負ける娘2人。野生力じゃ敵わない)
きっとこの人たち、子供の時そうして遊んでいたんでしょう。あっさり馴染んで楽しそうです。
京都の山は、そういえば、最も美しいとされる“半自然・半人工的”な風景です。
これが想像力を生かした子供らしい遊びを存分に自然に楽しめる場所だから、こうして人の血を熱くし、過去へ現在へ、ぐいぐい引き込むのかもしれません。
この日も天気は曇ったり雨がはらはら降り、したり。
それでも多くの人が訪れていました。
人の歩くところは大きな敷石、立ち入り禁止の庭は緑のなめらかに輝く苔。
京都の苔は、美しいです。
ささやかな光を繊細に受け止め、エメラルド・グリーンに光る苔。びろうどのような手触りかと思われます。
庭に置かれた巨石に物憂くまとわる様子、
それは長い年月を感じさせ、手入れの難しさを素人にもすぐに感じさせます。
しとしと降る雨は音もなく苔に吸い込まれ、苔はますます艶艶します。
日陰を覆う緑がこんなに美しいから、古びた木も引き立つのだと思いました。
芳しい線香の煙が静かに薄く流れて、優しく鼻に届きました。
「また秋に来たい」
と母が言いました。
溢れる植物が、きっとまたお天気ごとに表情を変えて、別の景色のように迎えてくれることでしょう。
わたしもまたちゃっかりついてこようと思います。
photo...妹撮影。名前を図形に変換した署名入り
気温が、うちのあたりよりさらに3度くらい低くてとても寒かったです。その寒さがあの赤い葉っぱをつくるんでしょうねー
わたしも、三千院大好きです!
紫陽花の咲く頃に訪れたこともありますが、一番のお気に入りは紅葉の季節です。
きゅうりもおいしくいただきました~