Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

暑さを突き抜ける、『花火師』。

2006-06-25 | art... bijutsu
土曜日、銀座なら人ごみを避けてエルメスビルで待ち合わせしようということに。
頭の中にまで入り込んでくる暑さを、軽く洗い流す企画があるから。

8階までエレベーターで上ると、さらに屋上まで上るようにと指示がある。

『天上のシェリー』西野 達 展。
6月2日(金)〜8月31日(木)
メゾンエルメス8階フォーラム
(東京都中央区銀座5−4−1 エルメスジャポン)
入場無料
会期中無休
(但し、6月21日、7月5日、7月19日、8月16日を除く)

公共の場を、私的な異空間に変えてしまう大掛かりな仕掛け。
足がすくむような高い場所に、突然登場する可愛らしい少女のお部屋。
暑くてぼうっとしてしまう頭が、ビルの中に入ったとたん覚醒するけれど、この展示の趣旨を知ったとたん、今度は感覚が、概念と現実感のはざまで、揺らぎそうになる。
いつもは、ビルのてっぺんから地上を睥睨する像『花火師』が、何故こんなところに!・・・
この、日常という立ち位置がフイに曖昧になる感じが、アート作品、特に公共の場に溶け込んでいるもののたまらないところです。

エルメスの空間に期間限定で加わった、あらたな贅沢。

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