夜になると、街角で、ぼんやりした明かりを灯して道端にスペースをかまえる占い師の姿は、すっかりおなじみになりましたね。
「miちゃん、やれば?」とそそのかされ、一時期その気になったこともありますが(ウソです)、あれには、新参者がいきなり入ることなど許されない、厳然とした『シマ(領土)』が存在するのだそうな。
確かに、評判になるまでは、場所は命ですからね、ああいうお仕事は。
最近、通勤乗り換え途中のY駅前にも、いつも決まった人を見かけます。男性占い師。
実は、近頃、そこを通るの、緊張するのです。
なぜかというと、彼が営業活動をするから・・・。
いままではただ座っているだけだったのですが、いつも私が見る限り、まだ夕方早いせいなのか、お客さんはいない。
そこで、積極的な行動に出ることにしたようで、通りすがりの女性に、
「どうですかっ」
と、狙って声をかけるのですね。
私はいつも、彼の目の前を通らざるを得ない状況なのですが、「あっ呼ばわっている」と思うだけで、見もせず通り過ぎる通行人Aに過ぎませんでした。
ところが。
しばらくしてから、彼が作戦をちょっと変えました。
いつものように通り過ぎると、
「お口元がいいですねっ」
とピンポイント攻撃。(いや、周りに人がいなかったから、私か?と思ってしまったのですが)
「おお、営業活動が進歩している」
と、思いました。
最近の街頭占いは、営業をするのね、新しい・・・
と、あまり縁のない世界なので、珍しく思いました。
ほめられたら(いや、私じゃないかもしれないけど)、やっぱりちょっとうれしい。
で、
そこでちょっと私はにまっとしてしまったのでしょうか。
そして彼はそれを私の横顔に見たのでしょうか・・・。 こいついける、と思ったのでしょうか・・・。
次の日。
またそこを夕方通ると、また彼が、
「お口元がいいですよっ」
と、念を押してくれるのです。
他に同時に彼の前を通った人はいなかったから、なんだかそれが、私のような気がしたんですが。。
「いいですねっ」が、「いいですよっ」に変わって、なんかほんのりプレッシャーを感じる私。
でもやっぱり、無視して通り過ぎました。
口をコートの襟にうずめて。
そして、それが一週間近く続き、なんだか、彼の前を通るのに、緊張を感じ始めたのがこの頃です。
私は、彼の前を通る時だけ、近くを歩く見知らぬどなたかオジサマ(当然かもしれないけれど、年配の男性には、彼、営業活動をしないんです)
の影に、さっと隠れるように歩調を合わせ、彼の死角を狙うような行動を取り始めていて、「なぜこんな細工を・・・」と、われながら意味不明。
でも、そういうタイミングに恵まれないときだって、あります。
昨日は、人混みに押されて、彼のかまえている机にぶつかりそうになってしまったのです。
その時はさすがに、
「あっごめんなさい」と顔を見て謝りました。
すると、「いいえ」と言った彼、これが顧客ゲットのチャンスと思ったか、
「いい顔相をしてらっしゃる!」とガッツリ畳み掛けてきました。
そんなこといわれたら、お世辞でもやっぱりうれしいですね。 素直にうれしかったです。
でも、やっぱり、お礼を言ってすぐその場を離れてしまいましたけどね。
ところが。
そんな日々にも、変化が訪れる時が来ました。
今日の営業は、ちょっとインパクトがあった。
いつものように、前を通りすがったタイミングで彼の発した呼び声は、
「今日までで、しばらくないですよっ」
えっ?!
相変わらず見もしないで通り過ぎちゃったけれど、なぜだか動揺する自分がいましたね。
何があったんだろう。
やっぱり、キツイ商売なのね・・・。たたむのかな。
それとも病気かしら・・・
少なくとも100mくらいの距離は、彼について思いをめぐらせてしまいました。
でも、ちょっとあぶなかったかもー。
脳天気な私ではあるけど、たまに、重い悩みを抱える時だってある。
いろいろ考えてしまって、気分が晴れない時だってある。
未来が見えたらなあ、なんて考えて、本物の方に占ってもらうか?と、本気で考えたこともありました。
まだその経験はないのですが・・・そして今後その予定もないのですが、ほめてくれる占い師さんは、選びやすいかもね。。
実際いざとなったら何言われるかわからないけど、とっかかりとして、そういう人に悪意は感じないもの。
まあ、でも、いい人でも、やっぱり苦戦を強いられてるみたいだし・・・。
成功させるのには、某H木先生みたいなしたたかさがないと難しいのかもね・・・、
なんて、いろいろ思い巡らしてしまう、帰り道。
さて、明日本当に彼は、姿を消しているのでしょうか。
気になる。
(たらたら長い割に、起伏のない文章でごめんなさい)
「miちゃん、やれば?」とそそのかされ、一時期その気になったこともありますが(ウソです)、あれには、新参者がいきなり入ることなど許されない、厳然とした『シマ(領土)』が存在するのだそうな。
確かに、評判になるまでは、場所は命ですからね、ああいうお仕事は。
最近、通勤乗り換え途中のY駅前にも、いつも決まった人を見かけます。男性占い師。
実は、近頃、そこを通るの、緊張するのです。
なぜかというと、彼が営業活動をするから・・・。
いままではただ座っているだけだったのですが、いつも私が見る限り、まだ夕方早いせいなのか、お客さんはいない。
そこで、積極的な行動に出ることにしたようで、通りすがりの女性に、
「どうですかっ」
と、狙って声をかけるのですね。
私はいつも、彼の目の前を通らざるを得ない状況なのですが、「あっ呼ばわっている」と思うだけで、見もせず通り過ぎる通行人Aに過ぎませんでした。
ところが。
しばらくしてから、彼が作戦をちょっと変えました。
いつものように通り過ぎると、
「お口元がいいですねっ」
とピンポイント攻撃。(いや、周りに人がいなかったから、私か?と思ってしまったのですが)
「おお、営業活動が進歩している」
と、思いました。
最近の街頭占いは、営業をするのね、新しい・・・
と、あまり縁のない世界なので、珍しく思いました。
ほめられたら(いや、私じゃないかもしれないけど)、やっぱりちょっとうれしい。
で、
そこでちょっと私はにまっとしてしまったのでしょうか。
そして彼はそれを私の横顔に見たのでしょうか・・・。 こいついける、と思ったのでしょうか・・・。
次の日。
またそこを夕方通ると、また彼が、
「お口元がいいですよっ」
と、念を押してくれるのです。
他に同時に彼の前を通った人はいなかったから、なんだかそれが、私のような気がしたんですが。。
「いいですねっ」が、「いいですよっ」に変わって、なんかほんのりプレッシャーを感じる私。
でもやっぱり、無視して通り過ぎました。
口をコートの襟にうずめて。
そして、それが一週間近く続き、なんだか、彼の前を通るのに、緊張を感じ始めたのがこの頃です。
私は、彼の前を通る時だけ、近くを歩く見知らぬどなたかオジサマ(当然かもしれないけれど、年配の男性には、彼、営業活動をしないんです)
の影に、さっと隠れるように歩調を合わせ、彼の死角を狙うような行動を取り始めていて、「なぜこんな細工を・・・」と、われながら意味不明。
でも、そういうタイミングに恵まれないときだって、あります。
昨日は、人混みに押されて、彼のかまえている机にぶつかりそうになってしまったのです。
その時はさすがに、
「あっごめんなさい」と顔を見て謝りました。
すると、「いいえ」と言った彼、これが顧客ゲットのチャンスと思ったか、
「いい顔相をしてらっしゃる!」とガッツリ畳み掛けてきました。
そんなこといわれたら、お世辞でもやっぱりうれしいですね。 素直にうれしかったです。
でも、やっぱり、お礼を言ってすぐその場を離れてしまいましたけどね。
ところが。
そんな日々にも、変化が訪れる時が来ました。
今日の営業は、ちょっとインパクトがあった。
いつものように、前を通りすがったタイミングで彼の発した呼び声は、
「今日までで、しばらくないですよっ」
えっ?!
相変わらず見もしないで通り過ぎちゃったけれど、なぜだか動揺する自分がいましたね。
何があったんだろう。
やっぱり、キツイ商売なのね・・・。たたむのかな。
それとも病気かしら・・・
少なくとも100mくらいの距離は、彼について思いをめぐらせてしまいました。
でも、ちょっとあぶなかったかもー。
脳天気な私ではあるけど、たまに、重い悩みを抱える時だってある。
いろいろ考えてしまって、気分が晴れない時だってある。
未来が見えたらなあ、なんて考えて、本物の方に占ってもらうか?と、本気で考えたこともありました。
まだその経験はないのですが・・・そして今後その予定もないのですが、ほめてくれる占い師さんは、選びやすいかもね。。
実際いざとなったら何言われるかわからないけど、とっかかりとして、そういう人に悪意は感じないもの。
まあ、でも、いい人でも、やっぱり苦戦を強いられてるみたいだし・・・。
成功させるのには、某H木先生みたいなしたたかさがないと難しいのかもね・・・、
なんて、いろいろ思い巡らしてしまう、帰り道。
さて、明日本当に彼は、姿を消しているのでしょうか。
気になる。
(たらたら長い割に、起伏のない文章でごめんなさい)
今までは癌の父親の事、やっぱり癌になった愛犬の事、本当に苦しい時に助言してもらいます。
私が見てもらうのは、吉祥寺にあるタロット占いの方。
タロット3枚だけを見て色々見てくれます。
場合によっては、色違いの折り紙をくれて、何ヶ月間か持っていなさい。等と助言をしてくれます。
決してつぼ等は売りつけられたりしません。
結果・・・アレから5年くらい経ちますが、両方ともピンピンしてます。
でも、癌て、気の持ちようで快方に向かう例があるって聞いたことあります。
大切な相手が、元気でい続けてくれること。
そんな結果になって、良かったですね・・・!
占い師という、繊細な心の領域を預ける相手には、やっぱりぴたっと相性が合うものを感じないといけない気がしています。
大阪に住む友達(Y美ちゃん元気?)一家には、とても親しく頼もしい占いの人がついていてくれているとのことなのですが、話を聞いていると、やりとりがとても温かいのです。
占いというよりむしろ、半分、人生の相談ですね。
その人は、「自分にあるこうした力を、人のために使うことは、自分のこの世での務めだから」と、やはりお金は申し訳程度にしか受け取らないそうです。
こんな誠実な方がそばにいたら、心強いですよねー。
だから、お金をやたらぼったくるタイプは、こんな人の存在を知った後だと胡散臭く見えてしまいます。
私が自分にピッタリ来る占い師(なんて人がいたらだけど)になかなかかかれないのは、そんな警戒心が、すっごく働いてしまうからでしょうね・・・。
良い方にめぐり合えているKOMACHIさま、いいですね。。
今後の人生かもしくは判断に悩んでる時のアドバイス。人間関係…あまり俺自身は占いは信じないほうかもね。偶然の驚きのほうが嬉しさが大きいと感じるこの頃。
そんな気持ちが体調の回復に向かったのかもしれませんね・・・
さて、占いとひとくちに言っても、いろいろあるらしいですよー。国を治めるような人たちだって、歴史的にも、占いの力を頼っているらしいですしね。。
わたしは、気持ちの救いになるものならば、何でも、どんどん有効活用していい、という気楽な考えなんですが
>それが身近な人だったりすると、かえって「気休め言わないでよ」なんて思っちゃうんだけど、占い師さんみたいな人に客観的にいわれると、ホッとするんですよね・・・
ああ、なんだかそれ、わかります。すごく
他人なればこその客観姿勢って、こころのバランスを整えてくれること、ありますよね!
次の日から、やはり、占い師は私の帰り道から消えていました。
道が、なんだか広く感じられました。。