Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

ヨガジャーナル日本版 Vol.1

2008-09-25 | rayonnage...hondana
体調が思わしくないときの視野は、大変狭くなっています。そして下向き。
けれどそれは「ふつうではない」、ということを自覚することが大切なんだと思います。

「人は病気になったり、死の淵に立たされると、呼吸が浅くなるのです。」
(『健康方程式』より)

という元・救急医の書かれた本の一節をふと思い出します。
そうだ、そういうときは呼吸も確かに弱々しい。
運動も足りていない。
そういうふうに、人体としての活動レベルが下がっている状態が、さらに状態を悪化させることを考えます。

この状態は、ふつうじゃないんだ。
戻さなくちゃ、と思ったところから、あっさりと回復の道は始まります。

先日、ヨガジャーナル日本版第1号を目にし、手にとってみました。
ますます輝きを増すクリスティ・ターリントン。彼女の凛とした表情がまぶしい表紙に、期待が高まりました。

いくつかヨガ雑誌を買ったり、友達と交換しあったりしたことがありましたが、硬い紙の表紙ばかりでしたので、今回のこの雑誌の手触りにまず心和みました。
広げて置きやすい。
そして、つるつるしていない紙は、光をやわらかく反射して目に優しい。

静かな部屋で、開いたこの本を前にして、ゆっくり座って穏やかに呼吸に気持ちを向けてみる。
無理がかからないように、欲ばらないように、筋肉をのばしていく。または自らを負荷にして重みを感じてみる。
ゆっくり確かな呼吸と正しいメソッドにのっとった運動、これで血液と精神の流れがかなり良くなる。
多くの人が実感済みでいることと思いますが、わたしもまた久々にその心地よさを感じてみました。

片足で立って、呼吸をゆっくり。
それだけのこと、といってしまえば簡単ですが、きちんとポーズを決めるのにはなんていろんな要素が必要なことでしょうか。
たとえば、片足で立つのにはバランス感をつかさどる小脳を働かせる役割があるそうです。
普段しない動きですから、そこは鈍っていても当然。良い機会だから活性化させてあげよう・・・、
ちなみに、目を閉じて片足立ち2分間、優秀なスポーツ選手はこれが難なくできるそうです。もちろん、わたしはできませんでした。

しばらくしたら、本格的なヨガ教室にもまた通ってみようかなあ。
穏やかに微笑む、ヨガをするひとたちの表情を見て、そんな気持ちになりました。
内省にふさわしい、京都の秋の空気に、気持ちが静かに切り替わりつつあります。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。