香る白昼夢

今日は涼しくて活動しやすい。
気分を変えて、めずらしくNo.5のEDPをつけてみました。
端正な気持ちになって、手元に集中できます。
立体感をもつ華やかさが肌にとけて、香りがだいぶまろやかになった頃、空がかげり、夕方を迎えました。

No.5は、わたしの中では、事務的なことをきちんとこなしたいときの気分に似合う。
女らしい香りではあるけれど、それは放縦さではなく、端正なかたちのなかに秘められた生命力のようなもの。
あえてかたちを与えるならば、
髪をきりっとまとめ、細いフレームの眼鏡をかけ、スーツをきちんと着こなした女性の、唇はほんのり赤く、艶やかに潤っている。
・・・ような。

対してふだんは、移り変わる色彩、謎めいていて、情熱的に周りをからめとっていくような、そんな気まぐれなキャラクターをもつような香りに焦がれているので、付け心地のギャップが大きく、とても楽しい。
ウェーブの明るい髪色がふんわり顔を包み、やわらかい肌、まっすぐ見つめる目に微笑を浮かべた女性のイメージ、ゆったりしたなめらかな服をまとうようにして、気ままに動き回っているような。誘惑、放縦さそのもののような。
・・・そんな香りは、いわずもがな、完全なオフ向きですけれど。


香水をつけていると、頭の中で勝手に作り上げた魅惑的なイメージと、常に一緒にいられる。
肌から香りが飛び立つまで。飛び立ったら、おしまい。
今日の遊びも、こうして、なかなか面白く終わりに近づいています。