Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

『値決め食堂』。

2010-06-22 | gouter... ajiwau
食事関係の記事をこちらのblogに書くのは、久しぶりです。
(毎日の記録とイベントなど、多すぎるので、こちらに書いております。)


税理士・高橋創先生と、『神楽ファム』主宰・ちかさんに、5月末に連れて行っていただいた、『値決め食堂』。
6月はお休みなのでしょうか、ただいまHPが5月のままになっていますが、
まさしく現時点アップされているシェフ、船越雅代さんのお料理を堪能してまいりました。

通常、お店に入ったら、食べた料理につけられている値段を、そのまま支払うというのが、一般的なスタイルです。
「あのレストランは、値段の割にまずかったな~」とか、
「あの美味しい料理の質で、あの良心的な値段!また行こうか」とか、
そんな会話を誰しも同行者と交わした覚えはないでしょうか。

『値決め食堂』では、食べた料理の価格を自分で決められます。
舌の肥えた人こそ、楽しめる場所。
お店のオーナー目線で、「この味、この調理法、うん、何点だな・・・」と、シェフ育成に参加する気分で、感情移入ができます。

また、目の前で真剣に作っているシェフとスタッフの表情、食材の扱われ方も、じっくり見ることができます。
訊けばなんでも教えてくれる懐の深さにも、驚きました。

この香り高いオリーブオイルは、どこの産地のですか?
余分な水が全然出ていないのに、瑞々しさたっぷり、味しっかりのサラダは、どうやってつくるのですか?

ちかさんとわたし、料理好きの好奇心にもしっかり応えてくれ、とても、ためになりました。
食材の色合い、お皿の選び方、思ってもみなかった素材たちの組み合わせ、
プロの料理人かくあり、という威厳を感じた、船越シェフの料理でした。
個人的には、コース通して冷たいお品が多かったので、5月というより夏場の開催で、もっと評価が上がりそうな気がしました。この日ちょっと寒かったので。。

社長の桑原様のサービスが、また素晴らしいの。
福岡の人って、数をあまり知りませんが、明るくておしゃれで熱意があって素直、という印象を持っていたわたし。
桑原社長は、そのわたしのイメージ通りの福岡人でした。
だから、
サービスは除いて、料理に値段をつけて。
というルールが、ちょっと難しかった。
笑顔の素敵な桑原社長のご説明で、お料理がいっそう美味しくなった面がありましたため。

けれど、彼の誠実なお人柄が、
・ご自身で、価値を決めてほしい
・デビュー前のシェフに、チャンスを与えてあげたい
という食と人を愛する熱意を、こういうかたちで昇華させたのね、としみじみ感じました。
心がぎゅっと熱くなり、またほわっとあったかくなるお店でした。

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