もうそろそろ5月も終わりですね。
雑誌「和楽」の5月号は、重宝しました。
京都特集がつぼにはまりました。葵祭りもそうですし、前から行きたかった北村美術館へ行ってみるきっかけにもなりました。
北村美術館は今、春の展示期間中。手作りの道具と自然の、質と色を調和させる・・・季節に合わせた茶道具の粋にはただ唸り、うーんまだまだなんだなあと、自分の青さを思い知りました。
さてその号でとりわけ気に入ったのが、5月の京都に咲く紫の花たちの特集です。
紫は高貴な色とされてきましたが、それは春の京都に咲く華やかな花たちと同じ色。
この春は、わたしも杜若と藤、桐を楽しみました。
“桐壷の更衣”、
と古典の文章で読んでもただ「ふーん」でしたが、
“藤壺”しかり、
名前に由来した現物の紫の花の、かたちも咲き方も個性的な様子を目の前に見ながら源氏物語を思い出してみると、風情も増すというもの。
藤の放縦な色気、
杜若の洗練、
そして山に咲く桐の花の楚々として気取りのない佇まいは、
むくむく湧く5月の新緑のなかで幽玄な趣でした。
葵祭りの日は、上賀茂神社に向かう道すがら、杜若が咲き誇る大田神社へ再び寄ってみました。
夕方の陽光が厚みをもって満ちていましたが、深い紫の花は潤んだような発色であでやかに咲いていました。
トップの画像は日陰の光、こちらは日向の光で撮影。
雰囲気変わりますね。
その日は夏のような暑さで、上賀茂神社の御物忌川では、葵祭りに便乗した手作り水車のイベントが開催されていました。
水が視覚に心地良い。
いにしえの人々は、こうして水やお花の色から涼を取り入れていたのでしょう。わたしもあやかりました。
夏が、近づいています。
雑誌「和楽」の5月号は、重宝しました。
京都特集がつぼにはまりました。葵祭りもそうですし、前から行きたかった北村美術館へ行ってみるきっかけにもなりました。
北村美術館は今、春の展示期間中。手作りの道具と自然の、質と色を調和させる・・・季節に合わせた茶道具の粋にはただ唸り、うーんまだまだなんだなあと、自分の青さを思い知りました。
さてその号でとりわけ気に入ったのが、5月の京都に咲く紫の花たちの特集です。
紫は高貴な色とされてきましたが、それは春の京都に咲く華やかな花たちと同じ色。
この春は、わたしも杜若と藤、桐を楽しみました。
“桐壷の更衣”、
と古典の文章で読んでもただ「ふーん」でしたが、
“藤壺”しかり、
名前に由来した現物の紫の花の、かたちも咲き方も個性的な様子を目の前に見ながら源氏物語を思い出してみると、風情も増すというもの。
藤の放縦な色気、
杜若の洗練、
そして山に咲く桐の花の楚々として気取りのない佇まいは、
むくむく湧く5月の新緑のなかで幽玄な趣でした。
葵祭りの日は、上賀茂神社に向かう道すがら、杜若が咲き誇る大田神社へ再び寄ってみました。
夕方の陽光が厚みをもって満ちていましたが、深い紫の花は潤んだような発色であでやかに咲いていました。
トップの画像は日陰の光、こちらは日向の光で撮影。
雰囲気変わりますね。
その日は夏のような暑さで、上賀茂神社の御物忌川では、葵祭りに便乗した手作り水車のイベントが開催されていました。
水が視覚に心地良い。
いにしえの人々は、こうして水やお花の色から涼を取り入れていたのでしょう。わたしもあやかりました。
夏が、近づいています。
うふ
季節鑑賞、またご一緒してくださいね!
王朝絵巻の様ですね。