なんとなく元気が出ないときは、静かなものに接したくなります。
久しぶりに引っ張り出したDVDは、『仕立て屋の恋』。
いや、せつない。何度観ても。
ある殺人事件の容疑者として疑われた、仕立て屋のイール。孤独な彼は、人間嫌いにより周囲の人々に嫌われていた。
そんな彼の生活に変化が起きる。たまたま自宅の向かいのアパートに住むアリスの部屋が丸見えなのに気付いたイールは、毎夜彼女の様子を盗み見、そして彼女に恋焦がれて行くようになったのだ。
ところがある夜、アリスが自分を覗き見しているイールの存在に気付いてしまった・・・
不器用で、愛想が悪く、自分の気持ちを、何であっても他人にうまく伝えることが出来ない人間。
そんな彼が恋に落ちたとき、どうふるまったかというと、ただ、見つめ続けるだけ。
いま風にいうと、ストーカーだけど。。
彼女がいる間は、一心不乱にその部屋の中を見つめ続ける(のぞき続ける)のです。
あまりに見ているから、語らった以上に、彼女のことが解ったりもする。
彼が窓から見つめ続けるのは、彼女の美しさだけではない、
その内面も。
弱さ、悲しさ、揺れる心、寂しさ、喜び、
自分に向けられてはいない、その心の営みを、彼はただ眺めては、自分の中にしまう。
やがてのぞきに気付いた彼女が、見られたかもしれない自分の秘密を隠蔽しようと、彼を懐柔にかかっても、最初、彼はむすっと追い返します。
表面を取り繕うことが出来ないゆえに、孤独を味わってきた彼は、本質から外れたところにある言葉(社交辞令)を受け入れることが出来ない体質です。
それに、もう、言葉を交わすより前に、彼女の深く重い中身を知ってしまっているのに、いまさらわざとらしい世間話、無駄口なんて。
本音で語ってもらえないことなんて、彼には価値がない。
言葉が少ない人がたまに発する言葉ほど、重みがあったりしますよね。。
詩も、短い言葉の中に万感がこめられるものだし。
そんな彼が口にする「愛してる」は、とっても重みがある。
すでに十分態度で説明しているけど、それゆえにやっと口から押し出されたこの響きは、それが絶対本当なのだという説得力に満ちています。
そんな思い切った告白に、心が揺らがない女性はいないはず。
彼女、アリスも、彼の想いに心打たれます。
そのときは。
パトリス・ルコント監督の作品の中の男性は、みんな、かなわない想いと悟りつつ、女に愛を告げますね。
しかも、誠実に。
手に入らない恋が、一番甘美だから。。?
報われないと知りつつも、彼らはみんな、一途に想う女性に尽くすのです。
自分の想いを相手に届け、思い通りにすることよりも、
相手が悲しみをもう味わわないように、女性として輝けるように、そっと支えることにちからを注ぐ。
けれども、やがて裏切りがやってくる。
「私は二人を同時に愛せるの」
と、恋人がいつつもイールを受け入れるアリスだけれど、たいてい、女が一度に想えるのは、一人だけ。
イールだって、それを知らない訳ではありません。
だけど、愛してるわ、って、好きな女性に言われたら、信じたくなる。
そのとき感じた喜びを、忘れたくないと思うのです。
けれど、思ってもいないアリスの裏切り、そこに際しても、イールは、見返りを求めなかった愛のスタンスを変えず、彼女からもらった喜びを大切にすることだけが大事なのだ、
と彼女を安心させようとする。
僕は君を恨んでないよ。ただ、死ぬほどせつないだけだ。
裏切った男性からは、責められるより、こんな言葉もらったほうが、つらいかもしれない・・・。
久しぶりに引っ張り出したDVDは、『仕立て屋の恋』。
いや、せつない。何度観ても。
ある殺人事件の容疑者として疑われた、仕立て屋のイール。孤独な彼は、人間嫌いにより周囲の人々に嫌われていた。
そんな彼の生活に変化が起きる。たまたま自宅の向かいのアパートに住むアリスの部屋が丸見えなのに気付いたイールは、毎夜彼女の様子を盗み見、そして彼女に恋焦がれて行くようになったのだ。
ところがある夜、アリスが自分を覗き見しているイールの存在に気付いてしまった・・・
不器用で、愛想が悪く、自分の気持ちを、何であっても他人にうまく伝えることが出来ない人間。
そんな彼が恋に落ちたとき、どうふるまったかというと、ただ、見つめ続けるだけ。
いま風にいうと、ストーカーだけど。。
彼女がいる間は、一心不乱にその部屋の中を見つめ続ける(のぞき続ける)のです。
あまりに見ているから、語らった以上に、彼女のことが解ったりもする。
彼が窓から見つめ続けるのは、彼女の美しさだけではない、
その内面も。
弱さ、悲しさ、揺れる心、寂しさ、喜び、
自分に向けられてはいない、その心の営みを、彼はただ眺めては、自分の中にしまう。
やがてのぞきに気付いた彼女が、見られたかもしれない自分の秘密を隠蔽しようと、彼を懐柔にかかっても、最初、彼はむすっと追い返します。
表面を取り繕うことが出来ないゆえに、孤独を味わってきた彼は、本質から外れたところにある言葉(社交辞令)を受け入れることが出来ない体質です。
それに、もう、言葉を交わすより前に、彼女の深く重い中身を知ってしまっているのに、いまさらわざとらしい世間話、無駄口なんて。
本音で語ってもらえないことなんて、彼には価値がない。
言葉が少ない人がたまに発する言葉ほど、重みがあったりしますよね。。
詩も、短い言葉の中に万感がこめられるものだし。
そんな彼が口にする「愛してる」は、とっても重みがある。
すでに十分態度で説明しているけど、それゆえにやっと口から押し出されたこの響きは、それが絶対本当なのだという説得力に満ちています。
そんな思い切った告白に、心が揺らがない女性はいないはず。
彼女、アリスも、彼の想いに心打たれます。
そのときは。
パトリス・ルコント監督の作品の中の男性は、みんな、かなわない想いと悟りつつ、女に愛を告げますね。
しかも、誠実に。
手に入らない恋が、一番甘美だから。。?
報われないと知りつつも、彼らはみんな、一途に想う女性に尽くすのです。
自分の想いを相手に届け、思い通りにすることよりも、
相手が悲しみをもう味わわないように、女性として輝けるように、そっと支えることにちからを注ぐ。
けれども、やがて裏切りがやってくる。
「私は二人を同時に愛せるの」
と、恋人がいつつもイールを受け入れるアリスだけれど、たいてい、女が一度に想えるのは、一人だけ。
イールだって、それを知らない訳ではありません。
だけど、愛してるわ、って、好きな女性に言われたら、信じたくなる。
そのとき感じた喜びを、忘れたくないと思うのです。
けれど、思ってもいないアリスの裏切り、そこに際しても、イールは、見返りを求めなかった愛のスタンスを変えず、彼女からもらった喜びを大切にすることだけが大事なのだ、
と彼女を安心させようとする。
僕は君を恨んでないよ。ただ、死ぬほどせつないだけだ。
裏切った男性からは、責められるより、こんな言葉もらったほうが、つらいかもしれない・・・。
久しぶりにまた観たくなりました。
URLの欄に、愛知万博HPが書き込まれていたらどうしようかと思いました
コメントたいへんうれしいです♪
愛知には、ぜひMlle.Hireを連れて行ってあげてくださいね。
なぜかゴットファーザーを見てしまいます。
それも一気に1.2.3と・・・・
最後まで見ると頭がくらくらしてきます。
あ ショコラも見てしまうかも・・・
仕立て屋の恋はまだみてないので
今度落ち込んだとき?
是非見てみたいなと思いました。
しかし、ゴッドファーザー、それも3本立てって、すごいですね!!
くらくらしそう、確かに・・・。